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第2号 令和2年12月2日

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  1. 茂原市議会 2020-12-02
    第2号 令和2年12月2日


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    令和2年11月25日招集 茂 原 市 議 会 定 例 会 会 議 録 ( 第 2 号 ) 議 事 日 程 (第2号) 令和2年12月2日(水)午前10時00分開議 1 一般質問 (1) 平 ゆき子 議員
    (2) 常 泉 健 一 議員 (3) はつたに 幸一 議員 (4) 山 田 広 宣 議員 (5) 大 柿 恵 司 議員 第 茂原市議会定例会会議録(第2号) 令和2年12月2日(水)午前10時00分 開議 ○議長(ますだよしお君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 現在の出席議員は22名であります。したがいまして、定足数に達し会議は成立しました。 ☆ ☆ ○議長(ますだよしお君) 本日の議事日程は、お手元に配付してありますので、それにより 御了承願います。 ☆ ☆ 議 事 日 程 一 般 質 問 ○議長(ますだよしお君) それでは、これより議事日程に基づき、議事に入ります。 議事日程第1「一般質問」を行います。 今定例会の一般質問通告者は11人であります。 本日は質問順位1番から5番までとします。 発言に入る前に申し上げます。質問者は質問内容を簡明に述べるとともに、答弁者はその内 容を的確に把握し、明確な答弁をされますようお願いします。 なお、質問時間は、答弁を含め60分以内となっておりますので、御了承願います。 それでは、順次質問を許します。 最初に、平ゆき子議員の一般質問を許します。平ゆき子議員。 (5番 平ゆき子君登壇) ○5番(平ゆき子君) 皆さん、おはようございます。日本共産党の平ゆき子でございます。 日本共産党を代表いたしまして、一般質問を行います。 それでは、通告に従いまして、最初は、新型コロナ対策についてのPCR検査センター設置 について伺います。 新型コロナの感染拡大が心配される中、全国でも、千葉県でも、過去最高の新規感染者を記 録しています。政府もGo Toキャンペーンの見直しを表明しましたが、あまりにも遅く、 中途半端です。しかも、見直しの判断を知事に丸投げするなど、非常に無責任なものであり、 今回の事態を招いた菅政権の責任は重大です。日本共産党は、国の責任で全国一律のGo T oキャンペーンをやめ、地域ごとの事業に見直すこと、持続化給付金の第2弾など、直接支援 - 27 - を組み合わせ、宿泊業や観光業を守っていくことを強く求めています。 さらに、11月12日、新型コロナの第3波到来を受け、政府に対して緊急提言を発表しました。 第1に、感染が急増している地域での大規模で集中した面的検査、医療機関や高齢者施設等の 一斉・定期的な検査を行うことです。第2に、急増する陽性者を確実に把握、保護するため、 感染追跡専門家を急いで確保するとともに、保健所の体制を国の責任で抜本的に強化すること です。第3に、一刻も早く医療機関の減収を補填し、自治体が軽症者らの宿泊療養施設を確保 できるよう、国が緊急の財政措置を行うことです。特に、一斉・定期的な検査については、費 用の2分の1負担が自治体の重い足かせとなり、二の足を踏むところが少なくありません。全 額国庫負担で検査体制を早急につくり、国が主導して医療機関と高齢者施設を守ることが、今、 緊急に求められています。
    茂原市でも感染者が増え続け、今では27人目の感染者を出しました。こうした事態が続く中、 必要なときにいつでもどこでも誰でもPCR検査ができるようにしてほしい。市民の方々から 寄せられた切実な思いです。こうした声に応えるため、日本共産党茂原市議団の私と飯尾議員 は、11月11日、日本共産党千葉県地方議員とともに、国会要請行動に参加をし、PCR検査セ ンターの設置について、「自治体の財政状況でセンターの設置に格差が出ています。国の責任 でセンター設置ができるよう、財政支援が必要です」と訴えてきました。また、11月16日、市 民の方々とともに9人で、田中市長に、市内でのPCR検査センターの設置を早急に実施して ほしいとの第4次緊急申入れを行いました。 以上の点を踏まえまして、最初は、この緊急申入れ関連の質問として、長生郡市でPCR検 査センターの設置を検討されていましたが、その状況を伺いたいと思います。 2つ目は、公共交通の多様な交通手段についてです。 共産党茂原市議団が行いました市政アンケートには、「高齢者にとって、日常の買物や病院 への足が切実、緊急の問題です。ぜひとも一日も早い、年金生活者にも払える料金の乗り合い タクシーの実現をお願いしたい」「免許証を返納し、自転車も駄目と言われて、どこにも行け ず、難儀しています」「久しぶりに電車で出かけ、帰りは茂原に5時40分に着き、バス停を見 たら、全ての路線の時刻表が真っ白でびっくりしました。住みづらいまちです」と、市民バス や乗り合いタクシーデマンド交通など、公共交通の充実を求める市民の声です。近年、公共 交通がなくなったり、あったとしても運行回数や距離の縮小により不便さが増す一方で、高齢 化で運転ができなくなったり、免許証の返納など、移動制約が進む中で、交通弱者が増え続け、 その地域で暮らしが成り立たなくなるなど、深刻な問題が発生しています。国民の交通権、誰 - 28 - でもいつでもどこへでも、安全で安く移動できる権利を保障し、安心していつまでも住み続け るまちづくり、地域づくりのために、公共交通の在り方を見直す時期が来たのではないでしょ うか。 そこで伺います。茂原市の公共交通の改善のためには、これまでの市民バスやデマンド交通 だけでなく、多様な交通手段に取り組む必要があるのではと考えますが、市の見解を伺います。 2点目は、現在の市民バス及びデマンド交通の取組状況を伺います。 3つ目は、水害対策として、第二調節池増設関連について2点伺います。 水害対策の1つとして、一宮川流域対策特別緊急事業の中の第二調節池の増設工事は、現在、 掘削と掘削土砂の搬出道路の仮設工事や、調節地内に水がしみ込まないよう、調節池の周りの 遮水工事などが行われ、いよいよ本格的な工事が動き出しました。 1点目は、現在の工事の進捗状況と今後の工程について伺いたいと思います。 2点目は、こうした工事に対し、説明会が実施されると伺いました。私も、今後の工事内容 等を知りたいと思い、説明会の日程を気にかけていましたが、実施されず、周知方法が自治会 回覧となりました。回覧の内容は、カラー刷り3枚で、工事業者や工事の工程が記載されてい ましたが、説明会を希望した方々はこれで納得されたのでしょうか、大変疑問です。自治会回 覧となった経過について伺いたいと思います。 4つ目の高齢者支援については、第7期介護保険事業計画の進捗状況と次期介護保険事業計 画について伺います。 来年度から、介護保険制度は第8期目に入ります。2000年に始まった介護保険制度は、介護 報酬、自治体の事業計画、介護保険の見直しなど、1期3年を単位に運営されています。これ まで4度にわたる大改悪が実施され、介護サービスは次々と削られ、負担は引き上げられ、介 護報酬は低く抑えられている一方で、保険料は確実に上がり続け、20年前のスタート時より約 2倍を超えています。加えて、介護施設の慢性的な不足で、介護難民や介護離職者が社会問題 化しており、まさに保険あって介護なしという状況です。法の改定の目的として掲げられてき たのは、持続可能の確保でした。しかし、その意味することは、利用者、家族がそれまでの生 活を続けることや、事業所経営の安定的な継続を可能とすることではなく、給付削減と利用者 負担の引上げによる保険財政の維持であったことは、こうした点からも明らかです。さらに、 菅政権は、今年度、総合事業の対象を要介護者にも広げることを含んだ省令改正まで強行して います。こうした中で、保険の引下げをはじめ、利用者、家族の負担軽減、公的給付の拡充な
    ど、保険制度の改善が急務となっています。 - 29 - 以上の点を踏まえて、今年度は第7期介護保険事業計画の最終年度になりますが、7期計画 の実績についてお伺いをいたしまして、私の第1回目の質問といたします。 ○議長(ますだよしお君) ただいまの平ゆき子議員の一般質問に対し、当局の答弁を求めま す。 市長 田中豊彦君。 (市長 田中豊彦君登壇) ○市長(田中豊彦君) 平ゆき子議員の一般質問にお答えさせていただきます。 私からは、新型コロナ対策についての中で、PCR検査センターの設置についての御質問で ございますが、PCR検査センターの設置につきましては、茂原市長生郡医師会を中心に、長 生健康福祉センター(長生保健所)や長生郡市広域市町村圏組合において検討してまいりまし たが、場所やスタッフなどの諸問題があり、設置には至りませんでした。しかしながら、この 間、より安全で簡単に検体採取できる方法が承認されたこともあり、長生郡市においては、身 近な医療機関において検査ができるよう、体制整備に努めております。検査可能な医療機関名 につきましては、風評被害等を回避するため非公表としておりますが、医師が必要と判断した 方は検査できるようになっております。発熱等の症状がある場合は、かかりつけ医やお近くの 医療機関へ、まずは直接行くのではなく、お電話で御相談いただければと思っております。 私からは以上でございます。 ○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。 (都市建設部長 渡辺修一君登壇) ○都市建設部長(渡辺修一君) 都市建設部所管に関わります御質問に御答弁いたします。 最初に、公共交通についての御質問で、多様な交通手段に取り組む必要があると考えるが、 市の見解はとの御質問ですが、地域の実情に即した小型車両化や新たな運行システムなどのサ ービスの提供を検討してまいりたいと考えております。 次に、市民バス及びデマンド交通の取組状況との御質問ですが、市民バスでは運行ルートの 見直しや電車の乗り継ぎなどを考慮したダイヤの改正、デマンド交通ではエリアの拡大や乗降 場所の追加などを行い、利便性の向上に努めております。 次に、水害対策についての御質問で、第二調節池増設の現在の工事の進捗状況と今後の工程 についてはとの御質問ですが、第二調節池増設の進捗状況につきましては、現在、遮水工事と 護岸工事が進められるとともに、掘削工事に着手されたところでございます。今後は、令和5 年度の完成に向け、順次掘削が進められていくと伺っております。 - 30 - 最後に、近隣住民へは、説明会が実施されると聞いていたが、周知方法が自治会回覧となっ た経緯はとの御質問ですが、当初は地元へ説明会を行う予定と聞いておりましたが、新型コロ ナウイルス感染拡大防止の観点等により、地元自治会長等と協議を行った結果、回覧文書によ る周知となったと伺っております。以上でございます。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 (福祉部長 関屋 典君登壇) ○福祉部長(関屋 典君) 福祉部所管に関わります御質問に御答弁申し上げます。 高齢者支援について、第7期介護保険事業計画の実績についての御質問ですが、第7期介護 保険事業計画においては、住みなれた地域で可能な限り暮らし続けるために、地域密着型介護 老人福祉施設1施設と看護小規模多機能型居宅介護施設1施設の計2施設の設置を計画し、今 年度整備を進めているところでございます。また、一般介護予防につきましては、もばら百歳 体操の普及とフレイル予防プロジェクトに取り組み、普及講演会やフレイルサポーターの養成 を行い、健康寿命の延伸と介護予防に努めております。以上でございます。 ○議長(ますだよしお君) 再質問ありますか。平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 着座にて質問をさせていただきます。 最初に、新型コロナ対策について。 PCR検査センターの設置については、身近な医療機関で、より安全に検体採取ができる、
    このような答弁でしたが、具体的にはどのような方法なんでしょうか、伺いたいと思います。 ○議長(ますだよしお君) 当局の答弁を求めます。市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) PCR検査のための検体採取方法は、従来、鼻咽頭ぬぐい液によ る喉の奥からの採取であったため、咳やくしゃみによる飛沫感染を防ぐため、検体採取をする 医師や看護師などはマスク、フェイスシールド、手袋に加え、医療用ガウンなどの感染対策が 必要でありました。しかし、6月から唾液検査が認可されたことで、容器の中に患者自身が唾 を吐き出し検体を採取するため、ガウンなどの感染対策をする必要もなく、簡単でより安全に 採取できるようになったところでございます。 ○議長(ますだよしお君) さらに質問ありますか。平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) それでは、茂原市として、医療機関に対し、これまで何らかの支援を 行っているのでしょうか、伺います。 ○議長(ますだよしお君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 医療機関に対しましては、これまでサージカルマスクと医療用ガ - 31 - ウンなどの必要物資の配布を行い、現在は手指消毒薬やニトリルゴム手袋を配布する準備を進 めております。また、国の地方創生臨時交付金を活用し、帰国者・接触者外来を設置している 医療機関への協力金や市内医療機関などに勤務する医療従事者や職員の方への慰労金の支給を 行っております。今後もできる限りの支援を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) コロナ禍において、多くの病院が受診抑制などによる大幅減収で、コ ロナ経営危機に直面し、医療従事者のコロナ賃下げが起こっていると伺っています。これが今 の医療機関の現状ではないでしょうか。その医療機関が、この地域のPCR検査を担っていく とのことです。そうしたら、そうした医療機関に対し、財政的な支援をするのは当然のことで はないでしょうか。 ちなみに、近隣の夷隅地域では、いすみ市の医療センターPCR検査室が設置され、ドラ イブスルー方式で一般住民を受け入れています。検査方法は、患者の鼻の奥から粘液を取って、 薬品で不活性化させ、専用機器で遺伝子を増幅させてウイルスの有無を調べるスマートアンプ 方式ということです。2時間で結果が判明できるとのことです。この感染症対策に伴う医療に 対し、いすみ医療センターの財政も厳しい状況とのことから、構成市町村で特別予算として支 援をしているそうです。事業費として、1つ、検査機器等購入費、2つ、医療従事者手当、3 つ、物資購入費、4つ、従事者用宿舎等で、合計6300万円。これは1市2町で負担するとして います。これは夷隅地域での対応です。 長生地域で行われようとしているのは、患者自身が唾液を吐き出し、自分で採取するやり方 との説明でしたが、しかし患者が感染している可能性があります。その対応は、これまで各地 で取り組まれている完全重装備でなくとも、マスクや手袋、ガウン等は必要であり、特にマス クや手袋は、飛沫がなくても一人一人取り替えなければならないと伺っています。さらに、一 般患者と別の場所で検査するなど、動線をしっかり区別しなければなりません。当然、駐車場 も別の場所に設置しなければなりません。こうした負担を医療従事者が担っていくわけです。 PCR検査を実施している医療従事者や医師会に、市として財政支援を行う必要があると考え ますが、市の見解を伺います。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 先ほど協力金などの支援につきまして御答弁させていただきまし たが、現在、医療機関への支援といたしまして、県では院内での感染拡大を防ぐため、取組を 行っている病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、助産所に対しまして、感染拡大防止 - 32 - 対策や診療体制確保などに要する費用を助成する千葉県医療機関・薬局等における感染拡大防 止等支援事業を行っております。また、11月5日に開催されました全国知事会議の中で、新型 コロナウイルスの感染拡大で経営が厳しくなっております医療機関への支援などを国に要請す る緊急提言がまとめられたところでございます。市といたしましても、今後も国、県の動向を 見ながら、できる支援を行ってまいりたいと考えております。以上です。
    ○議長(ますだよしお君) さらに質問ありますか。平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 今の答弁ですと、財政支援は県が行うものであり、市は当分様子うか がい、静観している、このように感じました。これが田中市長のお考えですね。住民の不安を しっかり受け止め、答えていただけると思いましたが、大変残念です。 先ほど紹介しましたいすみ市のPCR検査の設置に対しまして、運営者でもある太田市長は、 「地域は医療過疎地。高齢な住民が多く、重症化しやすい。第2波の襲来に備え、一人も犠牲 者を出さないようにしたい」このように述べています。一人も犠牲者を出さないようにしたい、 この決断こそ、住民が求める安心して暮らせるまちの市長の政治姿勢だと思います。 医療機関に何らかの財政支援が行われないのなら、ますます地域の医療機関がコロナ禍で経 営等も疲弊し、これからのPCR検査体制が維持できるのか、非常に心配しております。そう した点を踏まえまして、改めて長生郡市でPCR検査センターの設置をすべきと考えますが、 再度見解を伺います。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 再三の財政支援につきましては、協力金で1市6町村で1300万円 を出していますし、それ以外にも医師、看護師への支援金、協力金を出しているところは御答 弁申し上げたところでございます。 PCR検査センターにつきましては、長生郡市におきましては、医師会、保健所などとの協 議の中で、身近な医療機関において検査ができるよう体制整備に努めているところでございま すので、そのようにしていく所存でございます。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) このPCR検査体制について、ぜひ実施してほしいというようなお願 い、市長のところにも伺いましたし、また今こうして質問もしております。そうした中で、答 弁されていることを聞いても、やっぱり医師会任せ、県任せ、保健所任せ、そういったニュア ンスを消し去ることが出来ないんですね。市が本当に音頭を取って、リーダーシップを取って、 ぜひこれは今後も検討していただきたいと思います。 - 33 - 次に、田中市長は森田知事にPCR検査の拡充を要請されていることは、報道でも知ってお ります。さらに、県からの支援もお願いしたことも知っております。しかし、これらは、本来 は国がやるべき支援だと思います。ぜひ国にPCR検査体制充実の財政支援を強く要求してい ただきたいと思います。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 新型コロナウイルスの対応につきましては、国、県も日々いろん な形で情報提供してきておりますので、その国、県の動向を見ていきますが、現在のところ、 PCR検査センターにつきましては、長生郡市での設置はせずに、身近な医療機関において検 査していく体制でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) それでは次に、公共交通について伺います。 地域公共交通計画が令和2年度までとなっておりますが、次期計画の予定について伺いたい ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 今後、新たな地域公共交通計画の策定を検討してまいりたい と思います。 と考えております。 ○議長(ますだよしお君) さらに質問ありますか。平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 新たな地域公共交通計画の策定にあたり、地域が必要とする生活交通 をつくっていくため、どのような取組が必要だとお考えでしょうか、伺います。 ○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 持続可能な公共交通とするため、地域住民、交通事業者及び 行政が連携して取り組む必要があると考えております。 ○議長(ますだよしお君) さらに質問ありますか。平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 住み続けられるまちづくりにとって、本市の公共交通の基本理念とし
    て掲げられています「子どもや高齢者など誰にも優しく持続可能な地域公共交通の実現」をそ のまま実現することやSDGsのアクションプランを推進することを取り入れ、第1回目の茂 原市公共交通計画から、さらにステップアップした新たな地域公共交通計画を策定することは 大変重要なことであると考えられます。これまでの公共交通に関する教訓や課題、問題点等を 整理し、さらに先進地の自治体の取組等を参考にしながら、新たな地域公共交通計画策定を取 り組む必要があると思いますが、市の見解を伺います。 - 34 - ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 先進自治体を参考にしながら、本市の実情に即した取組を検 討してまいりたいと考えております。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) それでは、市民バス及びデマンド交通の取組として、新たな地域公共 交通計画を策定するまでの間、今ある市民バス、そしてデマンド交通をさらに拡充する考えが あるんでしょうか、見解を伺います。 ○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 抜本的な拡充は難しいと考えますが、現計画の中で、乗降場 所の追加など、利用者の利便性の向上策を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) では、検討をよろしくお願いいたします。 近隣町村では、公共交通を補完する目的で、障害者、高齢者を対象とした福祉タクシー制度 を拡充させ、運用しています。一昨年の調べによりますと、県内では16市町村で取り組まれて います。長生郡内では、茂原市と長南町以外で取り組まれています。中身はそれぞれ違ってお りますが、透析者、妊産婦、免許証返納者、療育手帳の保持者、介護度2以上の者、70歳以上 の者などで対象拡大されています。本市でも、福祉タクシー制度の対象者や補助制度を拡充す る考えがございませんでしょうか、伺います。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 本市の福祉タクシー事業は、重度心身障害者の社会参加の促進を 目的として事業を行っておるところでございます。現時点では、高齢者を含めました助成事業 ○5番(平ゆき子君) 目的は違うとおっしゃりたいんでしょうが、そういった今、空白地域 になっている、そういう公共交通の穴埋めなどにも使われているという実態がございます。ぜ の拡充については考えておりません。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ひ今後検討していただきたいと思います。 次に、水害対策について伺います。 第二調節池増設工事がいよいよ本格化して、掘削工事に移ってきました。騒音や振動につい てはどのようにお考えでしょうか、伺います。 ○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。 - 35 - ○都市建設部長(渡辺修一君) 地域住民生活の環境に配慮した施工に努めると伺っておりま す。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 掘削土砂はどちらに搬出する計画なんでしょうか、伺います。 ○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 本年度の掘削土砂につきましては、主に圏央道の大栄ジャン クションから松尾・横芝インターチェンジ間の事業用地内に搬出すると伺っております。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 土砂の搬出経路は、周辺住民の生活道路や通学道路でもあります。搬 出道路の近隣住民や学校関係者への説明会、茂原市が主体となり進めてもらいたいと思います が、市の見解を伺います。 ○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。
    都市建設部長(渡辺修一君) 事業主体であります県と検討してまいります。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 第二調節池増設工事でいよいよ掘削工事が本格化してきている中で、 隣接住民から工事に伴う騒音と振動がひどいという声が寄せられました。工事に伴う2次被害 が起きてはいけません。私も、現場での騒音の確認を行い、一宮川改修事務所に伺い、住民の 不安な思いを伝え、改善を求めるとともに、地域住民へのより丁寧な説明と問合せ窓口の設置 を併せてお願いいたしました。改修事務所は、「苦情の電話も、事務所や市に入っていること も承知している。苦情の電話が入るたびに工事を止め、対策を相談し、少しでも迷惑にならな いよう、離れたところで土砂の分別を行うなど、努力はしている。工事の際には、低振動、低 騒音の機械で対応している。しかし、今行われているものは、土砂をふるいにかけ分別したり、 長い鉄板を池の縁に差し込んでおり、騒音、振動がどうしても出てしまい、迷惑をかけてしま う」とのことでした。 お話を伺い、住民にこうした内容を説明してもらえば、協力できないわけではありません。 これからどんな工事が行われるのか分からないから不安になり、一々問いかけの電話をするな どの行動になってしまいます。工事が早く完成すること、少しでも水害防止になることを市民 の皆さんは願っています。そのためには、コロナに対応した小規模な説明会を実施していただ きたいとお願いしました。しかし、改修事務所では、工事で手いっぱいのようでした。こうし た点では、事業主体は県でございますが、住民への説明は茂原市が中に入って行うのが私はよ - 36 - いのではと考えますが、近隣住民への説明会を茂原市が主体となり進めてもらいたいのですが、 その見解を伺います。 ○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 先ほども答弁申し上げましたとおり、事業主体であります県 と検討してまいります。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 今、検討するというようなお話なんですけれども、特に工事隣接住民 の皆さん、目の前で重機が動いているので、不安の声が上がっているんです。先ほども述べま したが、そういった隣接住民、住宅には、情報提供がどうしても必要だと思います。隣接住民 を対象とした説明会や工事内容の説明資料の戸別配布など、茂原市が主体になって考えられな いんでしょうか、再度伺います。 ○議長(ますだよしお君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 県に対しまして、丁寧な説明を要望してまいりたいと考えて おります。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 住民に丁寧な説明をして、工事に対する不安や要望等の声をしっかり 受け止めてほしい。これは、工事が始まる前から何回となく、私は議会で取り上げました。要 望してきました。ところが、その後、行われた経緯がございません。回覧等も非常に少なく、 説明会に対しては、コロナを理由に開催する気もないようです。自治会長への説明を行った、 このような答弁もございましたけれども、工事に隣接している人たちでなければ、その大変さ は実感できません。さらに、工事の規模も大きく、その工程で騒音、振動、粉じん、交通混雑 など、今後いろいろな問題が噴出してくると思われます。 先ほども述べましたが、河川改修事務所でいろいろ対応されているのは、伺って実感いたし ました。質問で取り上げた内容も、そのときに要請いたしました。しかし、工事を急がなけれ ばならないことや対応する職員数などで、非常に難しいとのお話もありました。そうしたこと を踏まえまして、今回、質問をいたしました。検討するとのことですが、市の窓口でこのこと をお話しして、1か月以上たっております。何も変わっていません。実に市民に冷たい姿勢だ と、実感した次第でございます。 次に、高齢者支援について伺います。 第7期介護保険事業計画の進捗状況ということで、本質で伺ったんですけれども、本市のこ - 37 -
    の特別養護老人ホームの入所待機者数について伺います。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 令和2年7月1日現在でございますが、入所希望者数は180人と なっております。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) それでは、この180人の待機者を解消させるため、当然、市は次期計 画において施設整備を行うことは考えていらっしゃるんだと思いますが、そこいら辺を伺いた いと思います。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 慎重に検討をさせていただいております。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○福祉部長(関屋 典君) 次期計画に施設整備を盛り込むかどうかにつきましては、現在、 ○5番(平ゆき子君) 検討中とのことなんですけれども、待機者180人。これが多いか少な いか。決して少ない人数ではないと思います。現在、施設入所者から居宅介護へとシフトされ てはいますが、特別養護老人ホームへの入所希望が減っているわけではございません。要介護 度3以上にならないと入所できないという制度改悪が行われたことが影響していると思います。 当然、入所ができないと生活が成り立たない、こういった方も増えています。そしてまた、介 護度が低くても認知症で、もう一人では自宅で生活できない、こういった方もどんどん増えて います。そうした中で、こうした待機者の解消は、ぜひ計画策定の重要項目と考えますので、 計画に反映していただけるよう、よろしくお願いをいたします。 次に、7期計画では、一般介護予防事業として、もばら百歳体操の実施が盛り込まれており ます。次期計画の重点事業として、何を盛り込む予定でしょうか、伺います。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 第8期計画の介護予防事業の重点事業でございますが、東京大学 高齢社会総合研究機構との連携によりまして、県内3市目として、フレイルサポーターにより ますフレイルチェックをはじめとするフレイル予防プロジェクトを盛り込んでいく予定でござ います。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 今お話しのフレイル予防事業を実施することにより、高齢者にとって どのような効果があるとお考えですか、伺います。 - 38 - ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) フレイルの発見を目的としましたイレブンチェックなどを用いま して、高齢者の集いの場所などでフレイルチェックを高齢者自らが実施し、取り組む結果とい たしまして、フレイルが改善され、健康寿命が延伸する効果が期待できると考えております。 また、市民主導型事業でございまして、社会とのつながり、人とのつながりを維持促進してい ただき、シニアの方の社会参加を促すという効果も期待できると考えておるところでございま す。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) それでは、フレイル予防事業のその内容について伺います。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 次期計画に予定しているフレイル事業の内容といたしましては、 1つ目に、フレイル予防に関する講演会及びトレーナーやサポーターの養成、2つ目としまし て、市民向けのフレイルチェックができるような体制づくり、3番目といたしまして、運動・ 栄養・口腔改善指導等を健康管理課、国保年金課、高齢者支援課の3課で連携いたしまして、 一体的に実施していく予定でございます。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 います。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○5番(平ゆき子君) 次期8期の計画期間で改定される介護保険制度について伺いたいと思
    ○福祉部長(関屋 典君) 介護保険制度の改正内容のうち、主なものでございますが、施設 入所者やショートステイを利用する方のうち、低所得者が負担します食費や居住費に対して支 給いたします特定入所者介護サービス費及び月々の介護サービス費の自己負担額が上限額を超 えた場合に支給します高額介護サービス費につきまして、一定の収入額以上の方に対して自己 負担を上乗せするなどの改正が行われる予定でございます。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 改定というより改悪される内容、これは施設入所している低所得者の 方の軽減策、いわゆる補足給付が改悪され、利用者負担が増すとのことなんですけれども、こ の負担増となる対象者は、茂原市ではどの程度いらっしゃるのでしょうか、伺います。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 特定入所者介護サービス費、通称、補足給付費につきましては、 - 39 - 住民税非課税世帯に属する被保険者の方のうち、年金収入等の額が120万円超の方が負担増と なる見込みでございまして、対象者はおよそ110名と見込んでおるところでございます。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) この補足給付費に関しまして、2017年度の見直しのときも、やはり同 じように伺っております。そのときは、受給者数621人中14人が影響していると。ところが、 今ではその対象者、影響する方が11名、このようになっております。随分、補足給付を利用さ れて入所している方、それからショートステイの方も、低所得者であれば、この制度が使え、 大変軽減があり、助かっていると。この補足給付費がなくなることで、入所ができなくなる、 また費用が払えないため施設から退所もしないと、こういうような悲鳴も上がっております。 前回、茂原市ではどうだったのかと伺いましたところ、施設から出るまでには至らなかった と。ただ、多床室に移っている人がいたと、こういった報告がありました。負担増もそのとき は4万2000円から6万7000円と、大変な負担増となると、そのとき伺いました。今回は、また さらに上がっているものと思います。今後、負担増により、先ほども言いましたけれども、退 所等、またショートステイも使えない、こうした方々が100名以上も出ているということでし たら、ぜひ対象者の把握、また相談等、丁寧な対応をお願いしたいと思います。これは、来年 始まってから、また質問でやっていきたいと思いますので。 次、改定による市民への影響と次期計画期間内の介護給付費の見込みについて伺います。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 市民の皆様への影響でございますが、国の示した改正案によりま すと、特別養護老人ホームへ入所されている方の場合で、一月当たり2万2000円の自己負担額 の増となるとされております。この改正によりまして、本市においては、令和3年度、来年度 がおよそ1700万円、令和4、5年度がおよそ2900万円の給付費の減少を見込んでおります。今 後の高齢者人口の伸びなども考慮いたしますと、介護給付費全体では、令和3年度につきまし ては、今年度の決算見込額の70億3000万円に対します3.9%増の約73億円、その後の令和4年 度が77億4000万円余、令和5年度が79億9000万余になるものと見込んでおるところでございま す。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 次期計画期間においても介護給付費の増加が大変見込まれるというこ とですけれども、市民にとっては、介護保険料の支払い、これは大きな負担となっております。 来年度以降の介護保険料の金額について、市はどのようにお考えなのか伺いたいと思います。 - 40 - ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 次期計画期間の介護保険料につきましては、現在検討中でござい ます。しかしながら、先ほど申し上げましたとおり、今後さらに高齢化が進みまして、介護保 険サービスの利用の増加も見込まれることから、保険料の上昇は避けられないものと考えてお ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 介護給付費準備基金の令和元年度末の残高は、6億9600万円余となっ ております。この準備基金を介護保険料の引下げに活用すべきと考えます。市の見解を伺いま
    ります。 す。 ○議長(ますだよしお君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 介護保険制度において、計画期間内に必要となる保険料について は、各計画期間における保険料で賄うことを原則としております。計画期間の終了時の介護給 付費準備基金の余剰額は、次期計画期間に歳入として繰り入れ、保険料の上昇抑制に充てるべ きと考えております。議員のおっしゃるとおり、介護給付費準備基金を活用いたしまして、被 保険者にとって過度な負担にならないよう、上昇抑制に努めていきたいと考えております。 ○議長(ますだよしお君) 平ゆき子議員。 ○5番(平ゆき子君) 介護給付費準備基金を活用して、見直しのたびに投入しているという 経緯はあります。ただ、私としては、全額でも投入して、少しでも抑えてほしいと、引き下げ てほしいと、このように思っております。なぜなら、この介護準備基金、第1被保険者の介護 保険料を集めたプールしたものですから、その人たちの保険料が上がるのを抑えるのは、これ は何ら問題ないことだと思います。全額投入してでもやっていただきたいと、このように思い ます。 こういった下げてほしいという質問ができるのも、今回だけなんですよね。3月議会のとき には、もう既に保険料が決定されているということなので、少しでも介護保険料を払うために 頑張っている高齢者の方、利用したくてもサービスがどんどん削られている、そういう人たち のためにも、せめて保険料は、低く抑えていただきたいと、このように思っております。ぜひ 検討をお願いいたしまして、私の質問といたします。以上です。ありがとうございました。 ○議長(ますだよしお君) 以上で、平ゆき子議員の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。 午前11時02分 休憩 - 41 - ☆ ☆ 午前11時15分 開議 ○議長(ますだよしお君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、常泉健一議員の一般質問を許します。常泉健一議員。 (21番 常泉健一君登壇) ○21番(常泉健一君) おはようございます。緑風会の常泉でございます。一般質問を行いま す。 まず、新型コロナウイルスへの対応が長期化する中、第一線で奮闘されております医療従事 者、福祉関係の皆様に、敬意と感謝を申し上げます。 さて、私もコロナ禍の中で外出することも減り、この機会に市制68年を迎えた茂原市を振り 返ってみました。古くは歴史上に名を残す法学博士鵜澤總明先生は、茂原市上太田で生まれ、 政治家として明治41年に衆議院議員に当選し、その後、6回当選され、昭和3年には貴族院議 員に選出された上、貴族院議員議長も務められました。一方、教育者としては、初代明治中学 校の校長、大東文化大学の総長、その後、明治大学総長に就任し、教育界にさん然たるものを 残しました。その功績が新治小学校内に石碑として顕彰されております。 茂原市の軌跡を追ってみますと、昭和27年に茂原町、東郷村、豊田村、二宮本郷村、五郷村、 鶴枝村が合併し茂原市となり、初代市長に松本紋四郎氏、昭和28年には本納町と新治村が合併 し本納町となり、昭和43年、吉野正一氏が2代目市長となり、2期目に茂原市と本納町が合併 し、本納公民館、新治保育所等開設、昭和51年に3代目篠田彦兵衛市長となり、卸商業団地の 開設、昭和54年、茂原駅を中心に、3.3キロメートルの鉄道高架事業が着手する。昭和55年、 吉野正一市長が4代目市長となり、鉄道高架事業が完成。昭和63年、石井常雄氏が5代目市長 となり、公立長生病院新館完成、再開発ビル完成、そして2期目に新庁舎建設工事を実施して、 平成20年、田中豊彦市長となり、現在に至っているところであります。時の市長が茂原市発展 に尽力されましたことに、敬意を表すものであります。私は、今の茂原市発展の礎をつくった のは、何といっても鉄道高架事業であると思っております。この事業なくして茂原市の現在は なかったものと確信をしております。
    それでは、通告に基づき、質問に入ります。 学校再編問題について、道の駅構想について質問をいたします。 初めに、学校再編問題についてですが、今日までの経緯と反対署名をされた2267名の不信感 に対し、納得できるような説明を求めたく、質問をいたします。 - 42 - まず、学校再編については、平成28年10月に足立俊夫氏を会長とする学校再編計画審議会に おいて審議がなされ、その後、中山清志氏が会長となり、現在も審議がされております。平成 31年2月18日、新治地区の学校再編の説明会が開かれ、この説明会では、新治小は児童数40名 ほどの少人数学級で、複式学級であるため、児童がかわいそうとの考えで、本納小学校の統合 が計画されたことの説明がされました。このときは、PTAだけの説明会であったため、地域 の声を聞いてくださいと新治地区自治会連合会より要望書が提出され、その後、2回ほど説明 会が行われたと承知をしております。要望書による説明会では、教育長の挨拶は、地域の皆さ んの意見をお聞きし、検討していきたいとの御挨拶でありました。その説明会での新治地区の 皆さんの意見は、新治地区では住宅開発が具体的に進んでいる状況にあり、人口増加とともに 児童の数も増える要因があること、また地方創生アンケートにあるように、茂原市で一番住み よい環境地は新治地区とのことであること、さらには茂原市の公立小学校で、校舎、プール、 体育館などなどが一番新しいことなどを考慮し、検討してもらいたいとの考えでありました。 これに対して当局は、統合のメリット、デメリット、両面ある中で、令和7年くらいまで検討 のための時間を持っていくとの答弁でありましたが、この答弁に間違いないと考えますが、そ の点、明確な答弁を伺いたいと思います。 次に、本納地区3校の統合論についてですが、本納地区3校の統合は、審議会の答申では、 子どもたちの教育環境を考えて審議した結果、小中学校の具体的な再編方法に答申するもので ある。審議にあたっては、学校視察や住民意見、PTA意見交換など、数か月にわたり実施し ながら、慎重に討議を行い、この答申に至ったとあります。 そこで質問ですが、住民の意見も聞き、慎重に討議を行った答申の中に、「新しい学校は本 納中学校付近」という文言であります。しかし、これを当局は「敷地内」という文言にいつの 間にか変えてしまったようですが、この文言の解釈の違いと「付近」から「敷地内」に変えた 理由、審議会の答申と異なっているこの矛盾について説明を聞かせていただきたいと思います。 次に、小規模特認校制度について伺います。 文部科学省は、令和2年6月18日付、第10回特別部会で、人口動態等を踏まえた学校運営や 学校施設の在り方について発表しました。それによりますと、小規模校のよさを生かす方策と して、少人数であることを生かした教育活動、外国語指導や実技指導の徹底、個別指導、繰り 返し指導の徹底による学習内容の定着、地域との密接なつながりを生かした校外学習、体験学 習などの充実など、小規模校のメリットを最大化した工夫が提示されました。このような中、 新治小の将来像は、児童数が2030年に22人と推定されていますが、これは新治地区に何も起き - 43 - なければ、行政が人口を増やす策を取らなければ、そうなるかもしれません。しかし、地域の 皆さんの意見にもあるように、新治地区は大規模な住宅開発が進行するなど、環境が変化しつ つあります。 この地域の環境が変化する中、当局は少人数だから統合させたいと大義をつくっております が、私たち議員4人は、少人数による教育の良さを生かし、個に応じた指導や自然を生かした 体験活動など、特色ある教育を展開している栃木県宇都宮市立城山西小学校の宇都宮市全域か ら児童の通学を可能とする小規模特認校を視察してきました。授業を拝見させていただいた感 想は、感動そのものでした。自然豊かな環境の中で、地域の特性を生かした様々な教育活動が 実施されている姿を見せていただきました。議員として、毎年、先進地視察を行いますが、こ れほど有意義である視察は過去にはなかったと私は思います。 この発想は、元校長と市長の肝煎りで実現されたそうであります。小さな学校だからできる ことを特色とした3つの重点課題に取り組んでいるとのことで、この内容は、1つ、学習の基 礎・基本の充実。これは、朝の学習や英会話タイムでは2人体制であたり、基礎・基本の力を 充実すること。塾へ通う生徒はいない。2つ、食の教育の充実。食育と農業体験活動を統合し、
    豊かな心を育てる。3つ、基礎体力の充実。登下校においては、学校まで家族の送迎は禁止。 スクールバスはなし。遠くから通学する児童は、1キロ手前の駐車場から往復1日2キロ歩く という課題に取り組んでいるそうであります。 そこで質問ですが、茂原市ではこのような小規模特認校について議論をされたことがあるの か、伺いをいたします。 次に、少人数学校の「特色ある教育」についてですが、宇都宮の小規模特認校の立ち上げの 経緯では、学校の廃校により地域の活力が失われてしまうことへの不安から、地域住民で構成 する地域振興を考える会が中心となり、PTA、市議会議員を含め、地域と学校が一体となり 取り組むので、行政としての支援を願う要望書を市長に提出し、市議会の一般質問にも取り上 げ、教育長が学校等地域の連携による特色づくりを公言し、市としての協力を市長が答弁、大 きく宣言されたことによるものであります。 そこで伺いますが、茂原市では、児童数の少なさからか、統合ありき論のみが展開されてお ります。前の質問で小規模特認校の議論について質問いたしましたが、ここでは教育者として の見識と小規模特認校の長所、短所を伺うと同時に、小規模特認校の特色ある学校の特色と本 市が進める本納地区における特色ある教育で言うところの特色の内容と違いについてお伺いを いたします。 - 44 - 次に、2点目の地方創生、道の駅構想について、高速道路を活用してのまちづくりについて であります。 首都圏中央連絡自動車道松尾横芝インターから大栄ジャンクション間の開通が予定されてい る今、道の駅は地元の名物や観光資源を生かして多くの人々を迎え、地域の雇用創出や経済の 活性化、住民サービスの向上に貢献されると言われております。また、災害時の避難所や後方 支援の拠点としての機能を発揮し、道の駅の新しい役割として注目をされております。国土交 通省は、道の駅を経済の好循環を地方に行き渡らせる成長戦略の強力なツールとして位置づけ、 国民に広く周知支援することにより、道の駅を核とした地域活性化の取組を促進するものとし て、新たに重点「道の駅」制度を創設したとあります。今や道の駅は、単に道路利用者の休憩 施設から、地方創生の核としての役割を大きく変貌していることを踏まえ、地域活性化という 観点から、道の駅は地域における地方創生戦略を具体化していく上での有効な手段になり得る と言われております。 道の駅は、地域外から活力及び茂原市の資源である天然ガスを活用し、観光客を取り込み、 観光づくりを実現するための拠点となり得ることが期待されております。また、特産品による オリジナル商品開発、ブランド化、地元農産物の、茂原でいえば、イチゴ、ネギなどを活用し、 6次産業化のための加工施設や直売の設置など、産業振興に資するほか、高齢者への宅配サー ビス、災害時の後方支援など、地域を支える拠点の形成が期待できるなど、道の駅の多様化、 進化により、複合的な政策課題に対し、効果を発揮した現状が見られ、自治体は積極的にこの そこで伺いますが、茂原市の道の駅に対する考え、どのようなお考えを持っているのか、い 以上、市長をはじめ、教育長の明確な答弁をお願いし、1回目の質問といたします。 ○議長(ますだよしお君) ただいまの常泉健一議員の一般質問に対し、当局の答弁を求めま 制度を活用すべきと考えます。 ま一度お伺いをいたします。 す。 市長 田中豊彦君。 (市長 田中豊彦君登壇) ○市長(田中豊彦君) 常泉健一議員の一般質問にお答えさせていただきます。 私からは、道の駅構想について、本市の道の駅に対する考え方についての御質問でございま すが、道の駅につきましては、地域振興や地域の活性化、さらには防災機能を兼ね備えた有効 な施設であると認識しております。現在、千葉県区間の圏央道本線の休憩施設としては、議員 - 45 - も御承知のとおり、高滝湖パーキングエリアのみでありまして、インターチェンジ付近での休 憩施設を兼ね備えた道の駅については大変魅力的なものと私も感じております。横芝、大栄が
    つながりまして圏央道がつながりますと、恐らく50キロというサービスエリアの1つの規定か らすると、高滝から東金、大栄方面に向かって、やはり何らかのそういった施設が必要になっ てくるかと強く思っておるところでありまして、また3・11以降、防災のバックアップという ような意味での圏央道、高速道路の重要性というのも、さらに言われておるところでございま す。そういった観点からすると、非常にこの道の駅については真剣にいまだにも考えていると ころであります。 ただ、1点だけちょっと問題というのが、今のところ、まだ交通量を見ますと、非常に厳し い状況だということでございます。したがいまして、横芝、大栄がつながりまして、かなり交 通量が増えてきますと、その辺からもまたもう一度、再度検討に強く臨みたいと思っておりま す。ただ、今、御存じのとおり、コロナ等、いろいろな諸問題ございますので、予算上の問題 等も考慮しますと、もうちょっと時間が欲しいと思っておるところでございます。よろしくお 願いします。 ○議長(ますだよしお君) 教育長 内田達也君。 ○教育長(内田達也君) 教育関係の御質問に御答弁申し上げます。 (教育長 内田達也君登壇) 初めに、学校再編計画について、新治小学校の統合については、令和7年ぐらいまで検討の 時間を持っていくとの答弁であったと思うが、間違いはないかとの御質問でございますが、地 域住民説明会では、茂原市学校再編第二次実施計画期間内の令和3年度から令和7年度で統合 時期を決定すると説明しております。 次に、本納地区3校統合論について、審議会の答申は、本納小学校、新治小学校、豊岡小学 校の統合は本納中学校付近であったものを本納中学校敷地内に変えた理由でございますが、教 育委員会では、茂原市学校再編第一次実施計画に基づき、本納中学校付近の設置場所を検討し ておりましたが、土砂災害警戒区域等に指定されることを受け、本納小学校PTAから、本納 中学校敷地内への移転及び中学校の余剰教室の活用を求める要望書の提出があり、本市の学校 再編第一次実施計画の方針である本納地区における特色ある教育、小中一貫教育を推進すると も合致していたことから、本納中学校敷地内に建設することを決定いたしました。 次に、小規模特認校制度について、本市で小規模特認校制度について議論をされたことがあ るかとの御質問でございますが、茂原市学校再編基本計画において、複式学級が存在する学校 - 46 - は、基本的な方向性として、速やかに統廃合するとしております。したがいまして、小規模特 認校制度につきましては議論いたしておりません。 次に、小規模特認校制度の長所と短所及び小規模特認校制度の特色と本納地区における教育 の特色の違いについてでございますが、議員からお話のあった宇都宮市立城山西小学校の英会 話によるコミュニケーション能力の育成や文化人を招いての授業、地域連携による自然の特性 を生かした活動等は、小規模特認校の長所を生かした個に応じた指導及び体験活動であると考 えております。短所としては、市内全域を学区とするため、周囲の学校の児童数が減少してし まうことや、学区外から通学してくる児童及び保護者の負担が大きくなることが挙げられます。 本納地区の教育の特色は、小中一貫教育のモデル校として、小中学校で目指す子ども像を共有 し、育てたい子どもの姿を共通理解しながら、児童生徒の交流、合同行事の取組、中学校の教 員が一部の教科で小学校に指導に行く乗り入れ指導等を行います。なお、本納地区においても、 城山西小学校で行っている体験活動など、参考とすべき教育活動はできるだけ取り入れていき たいと考えております。以上でございます。 ○議長(ますだよしお君) 再質問ありますか。常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) それでは、着座にて再質問をさせていただきたいと思います。 初めに、学校再編問題についてでありますが、学校再編計画については、説明会当時、土砂 災害警戒の指定や台風、崖も崩れていないなどから、第一次実施計画の中にあるとおりの説明 をされたということで、今、了解いたしました。 次に、本納地区3校統合論についてでありますが、確認ですが、結果的に統廃合を早め、場 所を中学校内ということ、これについては審議会委員の理解、了解を得た上でのことでよいの か、その辺についてお伺いをいたします。
    ○議長(ますだよしお君) 当局の答弁を求めます。教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 学校再編審議会は、教育委員会からの諮問に応じまして、調査、 審議の上、答申する附属機関であります。学校の統廃合は、審議会の答申を受け、教育委員会 で策定した学校再編第一次実施計画に基づきまして行っております。以上です。 ○議長(ますだよしお君) さらに質問ありますか。常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 中学校付近から敷地内へと変更した理由は、土砂災害警戒区域や要望 書、計画方針との合致とのことでありますが、本納小学校を移転しなければならない理由はど のようなものかお伺いをいたします。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。教育部長 岩瀬裕之君。 - 47 - ○教育部長(岩瀬裕之君) 先ほども御答弁申し上げましたが、本納小学校PTAからの要望 書の提出があり、児童の安全を確保するため、早急な対策が必要であったこと、またその内容 が本市の計画方針に合致していたことから、移転することといたしました。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 移転場所については、本納中学校を卒業された方は、「あの場所は駄 目だよ」と。これは、反対署名をされた方の声であります。浸水が懸念され、しかも運動場も 見えない片隅になるなど、劣悪な環境をしているにもかかわらず、見直しをしなかったのが問 題だと思いますが、どうしてあの場所を選定したのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 建設地は、必要となる教室数を確保できる広さがあり、南東に位 置し、日当たりが良好であること、また既存の中学校校舎の余剰教室の活用や特別教室の共用 など、利便性等を考慮した結果、現在の場所に建設することといたしました。なお、昨年の10 月25日の大雨におきましても、既存の校舎及び建設地への浸水はないことは確認しております。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 審議会の答申では本納中付近とされておりますが、保護者からの質問 で、当局は、ほかの場所を探したが、適当な場所がなかったと答えておりますが、いつ頃、ど こを候補地として探し、適当でないと判断したか、その点の理由についてお伺いをいたします。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 候補地といたしましては、本納中学校敷地以外に、本納駅周辺や 本納バイパス付近、本納駅東地区地区計画区域内等で検討いたしましたが、新たな土地を確保 し、周辺等の整備を進めるには、財政負担が大きいことや、先ほども御答弁申し上げましたが、 土砂災害警戒区域等に指定されることを受け、本納小学校PTAから移転等を求める要望書の 提出があり、本市の計画方針とも合致していたことから、本納中学校敷地内への移転が適当と 判断いたしました。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 本納小の移転は、崖崩れが怖いということで、PTAの一部の役員と 校長さんとで請願書の作成にあたったと聞き及んでおります。その際、教育部局の職員も関わ ったとのこと。崖の問題は、平成11年に土質調査をした結果、強度は必要安全率の4倍以上あ り問題ないと、我々は議会でも聞いておるところであります。なぜ職員は、PTAとの協議の 際、この点を説明しなかったのか。この点が疑問であり、問題であります。そこから統合論へ - 48 - の意図が見え見えとなっています。 そこで伺いますが、私の考えは間違いないものと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 御答弁をお願いいたします。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 以前から本納小学校裏の崖につきましては、平成11年の調査結果 から、地山は安定していると申し上げておりました。なお、請願書の作成時に教育部の職員が 参画した事実はございません。以上です。 ○議長(ますだよしお君) さらに質問ありますか。常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 今の答弁をお聞きして、私の感想として、安定していると説明された
    のであれば、PTAは理解できたと私は思います。その点は、私の感想であります。 次に質問に入らせていただきます。 土砂災害警戒区域に指定されたことで、本納小が移転しなければならないのですか。現在の 校舎を取り壊し、同じ場所に新築する場合が規制対象であると私は思います。したがって、校 舎移転は崖が問題で移転するのではないということで間違いないでしょうか。その点を明確に 御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 土砂災害警戒区域等に指定されること及び本納小学校PTAから 本納中学校敷地内への移転等を求める要望書が提出されたことから、児童の安全を確保するた め、移転することといたしました。以上です。 ○議長(ますだよしお君) さらに質問ありますか。常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 教育福祉委員会の報告で、裏の崖を取る場合は、期間として5年、予 算として12億円の事業費がかかると報告されましたが、その積算根拠についてお伺いをいたし ます。 ○議長(ますだよしお君) 教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 本納小学校児童の安全を確保するため、土砂災害警戒区域の指定 から外すには、崖の角度を30度以下、高さを5メートル以下に崩す必要があるため、職員が千 葉県の積算基準及び単価を用いまして、積算をいたしました。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 実は、私も積算をされる業者に相談してきました。伺った業者に12億 円の話をしたところ、その積算は弊社ではないだろうなと担当者に問う場面もあり、そのよう - 49 - な金額でぜひ私どもに発注いただけませんかと、笑いが出た内容でありました。この積算だと、 移転ありきの根拠づくり。本納中への移転費よりも、時間と費用の面で多額の差異が出るよう に、正当性をつくっているように私は感じたわけであります。またここで疑問を抱くことにな ります。参考までに、私たちが調べた内容では、期間は1年弱、事業費は1億6000万円余と、 多少の違いがあるにしろ、多額の差異が生じ、理解し難いところでございます。 そこで質問ですが、5年、12億円は間違いないのか。この積算が独り歩きした場合、いろい ろな面に影響しませんか。その点についてお伺いをいたします。 ○議長(ますだよしお君) 教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 工事を行うにあたりまして、児童等の安全性を考慮した上で、あ くまでも概算により積算したものであります。ほかに与える影響はないものと考えております。 以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 次に、9月5日に、新治小学校再編に関わる保護者意見交換会アンケ ートについて、当局の思惑で構成されているとの意見が保護者から出ております。その内容は、 出席者14名で、賛成的な意見だけを取り上げ、反対意見については記述されていないなど、偏 った報告書が審議会に報告され、その報告書で審議されるなど、問題が指摘をされております。 この問題は、12月18日の議員全員協議会でも、私は指摘をしたとおりでございます。住民の反 対意見もある中、地域の意見をないがしろにした審議がされ、報告書が作成されたことは、そ のときの役員の負担と責任が指摘されるなど、地域を二分させる行為と言わざるを得ないもの であります。 そこで伺いますが、令和2年6月1日付、茂原市教育委員会からの回答、(4)移転統合に 関わる住民説明についての記述の内容は、統合については様々な意見があると認識しておりま すので、新治小や豊岡小の統合時期などは、住民意見交換会を実施した上で、十分な検討を行 い、決定していきたいとあります。これは9月5日の審議会に提出された内容と乖離がありま すが、その点を説明いただきたいと思います。 ○議長(ますだよしお君) 教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 審議会の資料は、主な意見として記載しております。保護者意見 交換会には審議会委員の方にも出席いただいており、保護者の意見等の把握に努めていただい
    ております。なお、今後、地域住民の皆様との意見交換会も、計画はしております。以上です。 ○議長(ますだよしお君) さらに質問ありますか。常泉健一議員。 - 50 - ○21番(常泉健一君) としますと、審議会では、9月5日の保護者会の意見で審議され、6 月1日の教育委員会の回答では、住民説明会を実施した上で決定するとの回答であります。支 離滅裂であります。これでは不安が募るばかり。はっきり整理した回答を頂きたい。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 今後も地域住民の皆様を対象に地域住民意見交換会を開催いたし ます。いただいた御意見は学校再編審議会に報告して、答申に向け、審議を重ねていただく予 定でございます。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 答弁を聞いておりますと、あまりにも自らが作成した計画を通そうと するように私は感じました。自己主張が強く、ほかの意見などを聞く耳持たずのように感じら れます。うそを使うと、つじつまが合わなくなってしまいます。このようなことを繰り返して いるから、管理職職員3人も体調を崩す事態が発生したと思います。さらに懸念されることは、 テレビ、新聞など、マスコミでも取り上げられるなど、市と国などの協力関係や信頼関係が損 なわれるおそれがあると思います。このようなことは茂原市にとって前例のない事態だと思い ますが、この点を教育長さんはどのように捉えておるのかお伺いをいたします。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。教育長 内田達也君。 ○教育長(内田達也君) 本納地域の学校再編に関して、議員が問題であるとお考えになって いることを上げていただいたところでございますが、私の考えを述べさせていただきますと、 増え続けていた日本の人口が平成の後半から減少に転じ、本市の児童生徒数はピーク時の約半 分まで減少しております。萩原小、中の島小、東部小など、新設校が設置されていった時代は、 地域でも歓迎する声が多かったものと思いますが、人口減少に伴う学校の統廃合は、私たちも 初めて経験する事態であり、統廃合については、大勢の子どもたちの中で学ばせたいという思 いと地元から学校をなくさないでもらいたいという意見の対立がどうしても生じがちになり、 そこから賛成、反対、様々な声が上がっていることは承知をしておるところでございますが、 教育委員会としては、子どもの教育環境に適した学校規模の維持に努め、今後も学校再編に取 り組んでまいりたいと考えておりますので、どうか御理解いただき、御協力のほどよろしくお 願いしたいと考えておるところでございます。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 続きまして、確約書についてですが、確約書は、国庫負担事業の認定 を受けるため、新治小と本納小を統合させると、こういうことであります。令和4年12月議会 - 51 - で条例を改正し、令和5年度に統合することを確約いたしますとあります。この問題は、議会 においても問題視しなければなりません。さらに、保護者、地域住民は、「こんなことがまか り通るものなのか。これはひどい、おかしい。こんなことを茂原市はやっているのか」と憤り を隠せず、不信感をあらわにしております。この不信感をどう払拭するかが問題であります。 反対署名2267名、さらに確約書など、度重なる問題の中、9月17日、国会では、内閣総理大臣 菅総理が誕生いたしました。総理の所信表明をお聞きしますと、「何がおかしいか、おかしさ があれば、徹底して改革したい。国民から見て当たり前でないことは、しっかり直したい。縦 割り行政にメスを入れ、改革意欲のある人を抜てきする」と述べられました。 そこでお聞きします。多くの疑問と指摘がある中、住民の理解なき建設、強硬策を取られた ことが残念でありますが、このことに対する田中市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。市長 田中豊彦君。 ○市長(田中豊彦君) 議員が御指摘になられたとおり、本納小学校の崖につきましては、私 も現地を見ておりまして、そもそもあそこを見に行ったときに、これは崖条例に引っかかるん じゃないかという、こういう思いを持った記憶がございます。ただ、議員御指摘のとおり、平 成11年の調査結果で、地山は安定していると、こういう話でございました。ところが、昨年、 台風が起きたときに、その前段で、県が新たにまた土砂災害区域の策定をした。そういった意
    味で、あそこが指定されちゃったわけですね。それと同時に、先ほどからも話が出ているよう に、PTAからの強い要望があったと。その要望の中には、子どもが通っているんだけど、あ の崖崩れを目の前で見てしまったと。それがトラウマになって、非常に恐怖感を持っているん だと、こういう強い要望がそのPTAのお母さんから、お母さんかお父さんか分かりませんけ ど、出てきたということもございました。したがいまして、これはまずいと。このままで行っ ちゃうと、子どもたちが恐怖感を持って、さらに学校へ通えなくなると、こういう思いが強く、 そして要望が出てきたと。PTAが、何とか移動させてもらいたいと。 先ほど教育長が言ったように、再編問題、この少子化という問題は、今、幾ら茂原市が努力 し、あるいは日本全国いろんな形で努力しておりますが、一向に増える様子がございません。 この後もはつたに議員からも質問がありますけども、茂原市は人口増につながっているのかと いう話なんですが、社会増はつながるんですよ。転入してきている人は増えているんです。こ れは、茂原市は増えているんです。ところが、自然減は減っちゃっているんですよ。年々年々 減っていっています。いろんな要素がありますが、これは間違いなく人口が減っていく。新し い形での子どもさんたちを産ませる、そういう仕組みを国全体、あるいは県全体で考えていか - 52 - ないと、少子化の問題というのは非常に難しい、今、局面に来ているかと思っております。 こういったことが根底にありまして、また再編の問題がございました。したがいまして、新 校舎の建設につきましては、様々な御意見、これはその前段で、緑ヶ丘小学校、それから二宮 小学校の統合の問題もそうですし、西陵、冨士見の統合もそうでしたけども、けんけんがくが く。それは残してもらいたい。よく分かります、本当に。その切実な思いは、私もよく分かり ます。ですが、この茂原市全体の教育環境を整えていくと、こういう1つの大きな目標からす ると、先ほどから申し上げているとおり、少子化というのは止まりませんので、その中で教育 をどうやって子どもたちのためを思ってやっていくかということは、教育委員会から出てきた 大きな方針でございます。これに逆らうことは、私としては教育委員会との中でもできなかっ たところでありまして、この辺のことも意を酌んでいただきたいと思っております。また、議 会においても先般御可決を頂いておりますので、粛々と事業を進めていく考えでございます。 この辺は御理解をしていただければと思っています。 私からは以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 次に質問させていただきます。 過日、本納中の生徒さんに対して小学校移転についてのアンケート調査が実施されましたが、 生徒の声として、「反対意見を言っても、工事がなくならないのならば、このアンケートに意 味があるのか」「事前に生徒や保護者に説明がなかったのはなぜか」「既に工事が始まってい るのに、今さら説明というのは遅過ぎないか」などの意見があったと聞いております。 そこで伺いますが、このアンケート調査はどのような理由でされたのかお伺いをいたします。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 小学生と一緒に生活することについてどのように考えているか、 生徒の意見を理解するために、自由記述で書いてもらいました。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 8月1日の本納中説明会では、勇気ある中学生が発言され、会場から 拍手が沸き起こりました。これは当局も御存じのとおりです。会場では新聞記者も何社か取材 されておりましたが、この生徒さんの発言された内容は、「私たちの意見を聞いてください」 との強い思いでありました。 そこで質問ですが、このアンケートの結果、賛成的な考え、反対的な考え、それぞれ何人で あったかと、賛成、反対の意見に対して、今後どのように対応していくのかお伺いをいたしま - 53 - す。 ○議長(ますだよしお君) 教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 生徒の意見をまとめたところ、賛成的な考えの生徒が46名、反対 的な考えの生徒が63名、両方の意見を書いた生徒が16名おりました。賛成的な考えには、小学
    生と仲よくすることや行事を一緒にやることへの期待感が多く、反対的な意見には、工事の音 による学習への影響や環境の変化への不安などが多くありました。本納小学校移転後について、 今後も丁寧に説明するとともに、一人一人の意見に真摯に耳を傾け、両校の児童生徒にとって、 有意義で充実した学校生活となるよう努力してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) それでは次に、小規模特認校について質問いたします。 答弁ですと、速やかに統廃合するため、小規模特認校は考えもしなかったようですが、統廃 合ありきではなく、選択肢として、基本計画や実施計画を作成する段階、それと審議会などで も、小規模特認校の話は一切出なかったのでしょうか。あるいは、教育委員会も、審議会委員 も、この制度を知らなかったのでしょうか。それとも、あえて伏せていたのでしょうか。この 小規模特認校制度を検討しなかった理由についてお尋ねいたします。 ○議長(ますだよしお君) 教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 先ほども御答弁させていただきましたが、茂原市学校再編基本計 画におきまして、複式学級が存在する学校は、基本的な方向性といたしまして、速やかに統廃 合をするとしておりますので、検討いたしませんでした。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 次に、少人数学校の「特色ある教育」について質問をいたします。 私たち議員は、視察に行ってまいりました。茂原市でもそのすばらしい教育を取り入れたい という考え、まず同様の問題に直面し、廃校の危機を乗り越えた「奇跡の小学校」の映画上映 を企画いたしました。教育長さんにもぜひ見ていただき、理解していただき、共に解決すべく 主催したわけでありますが、残念ながら出席いただけませんでした。 ここで視察先学校の授業をお話ししますと、英語の授業を1週間、毎日同じ時間割で、外国 人教師と担任2人により集中的に行っておりました。こういった特色ある授業によって、宇都 宮市教育委員会の担当者も、「自分の子どもも1年生であり、レベルの高さに驚いている」と のことでありました。また、昨今は塾通いのお子さんが多い中、この学校では塾通いのお子さ んはなく、これは保護者の経済的負担のない、公金による格差のない教育、これこそ特色のあ - 54 - る授業の一端であると思いました。 そこで質問ですが、茂原市のお隣、市原市では、既に2校、特認校の指定を受け、個性を生 かしたきめ細かな教育の実施がされています。小規模学校のよさを生かした教育を受けさせた い、受けたいという保護者、児童に、市内全域から転入学を認める学校、特色ある教育を本市 も導入するよう検討すべきと思いますが、見解についてお伺いをいたします。 ○議長(ますだよしお君) 教育部長 岩瀬裕之君。 ○教育部長(岩瀬裕之君) 本市では児童数が減少しており、小規模特認校制度は、将来的に 小規模校を増やしてしまうことになるので、本市の現状には適しておらず、導入は考えており ません。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 私の意見を申し上げさせていただきたいと思います。 調査研究もせずに頭から否定することは、まさに問題と言わざるを得ないと思います。 次に、道の駅構想についてでありますけれども、2019年、市長の肝煎りで、道の駅等都市交 流拠点設置検討委員会を立ち上げ、先進地の南房総市を視察するなど、いよいよ茂原市も道の 駅建設に前向きに動き出したと思っておりました。しかし、翌年には予算化はされず、委員の 方々も何があったのか疑問に思っておられるはずであります。なぜ立ち上げたにもかかわらず、 現在は予算化されていないのか、その点についてお伺いをいたします。 ○議長(ますだよしお君) 答弁を求めます。都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 内水対策や河川改修など、市民の安全安心の確保を第一に、 さらにまた、昨年10月25日の災害対応を早急に実施するためでございます。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 今の答弁は私の質問の趣旨と若干違いますので、再度質問をいたしま す。
    市民の安全安心のため、災害対応などを優先して、予算配分は理解できます。道の駅の建設 にすぐ取りかかれと言っているわけではございません。今までに先進地視察や会議をされてき たわけでありますから、立ち消えにせずに、大変魅力を感じているとの今、答弁もございます。 今からでも、小額ながらも予算をつけて、せっかく立ち上げた検討委員会ですから、継続して 検討すべきと考えますが、いかがなものでしょうか、その点についてお伺いをいたします。 ○議長(ますだよしお君) 当局の答弁を求めます。企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 現在策定中の次期基本計画案の中では、道の駅など、交流 - 55 - 施設の設置については、調査研究を行いますとしております。引き続き調査研究していくべき ものと考えておりますが、予算化につきましては、これまで答弁しましたように、非常に厳し い状況でありますので、今段階では厳しいと。難しい状況と考えております。以上です。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 ○21番(常泉健一君) 先日、世界で活躍されている西中先生のガラス工房を訪ね、お話を聞 いてきました。田中市長さんとも面識があるとのことで、先生は、茂原は産業のまち、真空管 製作の発祥地であるため、ガラスのまち、そして天然ガスのまちと、このことをアピールし、 仕掛けをしていくことが唯一の方策だと、道の駅は企業と行政との連携によるまちづくりにつ ながると、力説をされていらっしゃいました。そのことをぜひ市長に伝えろということでござ いますので、お伝え申し上げます。 茂原市は、交通アクセスからも、他の道の駅に負けないものができると考えております。早 急に検討すべきときであると思いますが、市長の見解を伺います。 ○議長(ますだよしお君) 市長 田中豊彦君。 ○市長(田中豊彦君) 道の駅につきましては、大変私も、NEXCO、それから国交省から も、できれば茂原辺りに造ってもらいたいという話も前から受けておりまして、そういう思い で、私も必要ではないかとは思っております。議員が御指摘のとおり、予算化して、できるだ け調査検討にすぐにでも入りたいんですが、御存じのとおり、昨年の台風、それから今般のコ ロナと、ちょっとやっぱり予算上かなり、財調は取り崩しながらやっておりますけども、まだ 厳しい状況でございます。来年度の予算編成等を見てみますと、やっぱり相当税収が落ちると いうことがもうはっきりしてきておりますので、片や交付税がどうなるのかというのもありま すので、そういった両てんびんで見ていきますと、今、関係各部署の部長が答弁しましたとお り、今のところ、まだちょっと厳しいかと思っております。 ですが、西中千人先生、一生懸命、若手で芸術家で国際的に活躍しているガラス工芸の方で すけども、私もかなり懇意にしておりまして、彼の推奨する茂原をガラス工芸のまちにしたら どうかという発想も、実はガス会社等にもプレゼンしたことがありますが、なかなか現実問題 として、やっぱりかなり厳しいところもございますので、それはそれとして、ただ夢を追いな がら、一緒になって、前向きにこのことについても取り組んでまいりたいと、そういう意味で も、道の駅という構想は、非常に先ほど申し上げたとおり、災害のバックアップにもつながっ てきますし、それから近隣のまた発展にもつながってくると思っておりますので、そういうこ とでも大変期待しております。できるだけ早期に検討し、対応してまいりたいと思いますので、 - 56 - よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ますだよしお君) 常泉健一議員。 見を述べさせていただきます。 ○21番(常泉健一君) 答弁ありがとうございました。終わりに、今回の答弁を伺い、私の意 道の駅については、検討委員会は存在していると思いますので、引き続き検討をしていただ きたい。今を絶好の機会と捉え、再び動き出すことを強く要望いたします。 学校再編については、学校が自治体全体のまちづくりと密接に関連するものと考え、まちづ くりとは無関係に自らが定めた計画を盾にして手続を進めるものではなく、学区内の地元住民 及び学校の関係者の賛成意見だけ聞くのではなく、反対意見、心配する意見も聞き入れ、学区 のまちづくり及び自治体全体のまちづくりに与える影響も考慮しながら、統廃合の妥当性を再 度検討すべきであると考えます。教育は、子どもたちの環境が第一であります。つまり、子ど
    もの勉強が最優先であることは当然であります。しかし、現在行われている施策を見ますと、 どうしても経済活動が優先されているように思えます。建物の建設は第二であります。何か哲 学の違いが如実に表れていると思います。これは教育論からの助言であることを申し上げ、私 の質問を終わります。 ここで、しばらく休憩します。 ○議長(ますだよしお君) 以上で、常泉健一議員の一般質問を終わります。 ☆ ☆ 午後0時16分 休憩 午後1時00分 開議 ○副議長(前田正志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、はつたに幸一議員の一般質問を許します。はつたに幸一議員。 (9番 はつたに幸一君登壇) ○9番(はつたに幸一君) 平成クラブのはつたに幸一でございます。 一般質問を始めます。 現状での私の政治家としての目標は、茂原市の人口増を目指すことでございます。今回は、 足元の課題はもとより、茂原市の魅力をブラッシュアップして、いかに人口を増やしたらよい のかという視点で、一般質問をさせていただきます。 大きく1点目として、茂原市民の生活について、次に茂原市の人口増への取り組みについて、 最後に茂原市の産業について質問させていただきますので、市長をはじめ、当局の明快なる御 - 57 - 答弁、よろしくお願い申し上げます。 まず、安心安全に暮らせるまちということについてですが、昨今の気候変動に伴う豪雨災害 が全国で起こり、中でも茂原市は水害のまちとして残念ながら有名になってしまいました。昨 年の大水害で、県レベルとしては激甚災害指定により対策が急がれますが、茂原市として、1 年経過した今、どのよう内水対策が取られているのかお伺いします。 次に、新型コロナウイルス感染症の対策でございます。 現在、世界中で第3波の危機に見舞われておりますが、茂原市としては、どんな対策を考え、 遂行しているのかお伺いします。 次に、茂原市にとっても自治会制度はとても大切な組織であることは承知のとおりでござい ます。しかし、最近、あってはならないことが判明しました。防犯灯の東京電力への二重払い です。昨年、高師第11自治会から二重払いの疑義が起こり、事実が判明したわけでございます が、この防犯灯についての現状と二重払いのその後の調査結果についてお伺いします。 市民生活の最後の質問ですが、今まで指摘しているように、移住定住の観点からも、市民に とって最も重要なのは医療と子育て環境の充実であります。 そこで、まずは医療体制についての質問ですが、最近報告のあった公立長生病院あり方検討 会の報告内容についてでございます。今後の機能が問われる大切な協議でありますが、その答 申内容についてお伺いします。そして、その結果を茂原市としてはどうお考えなのかお伺いし ます。 します。 ます。 次に、従前から問題のある産科、小児科はもとより、菅原病院の経営移転が示すように、高 齢化の進む医師の問題があります。この茂原市の医療問題についてどのようにお考えかお伺い 次の大きな項目としては、茂原市の人口増への取り組みについてです。 市長が最近よく触れているのが、産前産後サポートセンターなど、茂原市の子育て支援の充 実を目玉にした政策のことでございます。確かに、先ほど触れましたように、移住定住の大き な要素であり、茂原市まち・ひと・しごと創生総合戦略の市民意識調査の中で、期待している 子育て支援策として、保育所や幼稚園に係る費用負担の軽減が66.4%と、1位に計上されてい さて、その保育料金についてですが、7年前、初谷智津枝議員が、一番利用人数の多い所得 階層において、茂原市は、例えば長南町の2倍以上と長生郡市内では最も高く、また県内市の 平均でも6番目に高いことを指摘し、改善を求めましたが、どういう改善がなされたのか、ま
    - 58 - ずお伺いします。 次に、一時預かり保育についてですが、保育士不足のため受入れができないと聞いています が、どのように対応していくのかお伺いします。 最後に、産後ケアについて、平成30年12月議会で私が質問した居宅で支援を行うアウトリー チ型について質問します。 伺いします。 当時の御答弁では、早期実現に向けて協議していくとの回答でしたが、進捗状況についてお 2番目として、閉庁日における市民への対応についてお伺いします。 先般、TBSテレビにて、イノシシの死骸の取扱いの件で茂原市に問い合わせたところ、1 メートル、100キログラムの死骸を「青い燃えるゴミ袋に入れて捨ててください」という茂原 市の不手際な対応が取り上げられました。残念なことです。私は、数年前、二宮小学校に通う PTAの父兄から、「日曜日に茂原街道の道路脇に犬の死骸があり、市役所に相談したところ、 県の仕事だから、県に相談してほしいと言われた。翌日、子どもの登校を考えると、茂原市の 対応について、あまりにもずさんである」とのクレームを受け、関係課と相談をし、その後、 このPTAの方の家を私は訪ね、謝罪をし、二度とこのようなことは起こらないようにお約束 しますという報告をしたことがあります。このとき以降の祝祭日における茂原市の対応につい て、どうなっているのかお伺いします。またあわせて、今回のイノシシの死亡個体の対応不備 の件で、再発防止のためにどのような対策を行ったのかお伺いします。 3番目として、ロケツーリズムについてでございます。 当初、私の進言に対して否定的であったロケツーリズムも、今や田中市長も事あるごとに触 れているのは誠に喜ばしいことでございます。では、改めてお伺いすることは、どういう効果 を狙って当事業を行っているのかお答えください。 次に、これも私が何度も質問しているインバウンド対策についてでございます。 インバウンド対策は、何も外国人観光客の誘致ばかりではございません。今回は、建設業、 農業、介護等の各分野における人手不足の状況を踏まえ、外国人の労働者の必要性をどう考え ているのかお伺いします。 最後の大項目として、茂原市の産業についてお伺いします。 中小企業支援や創業支援、新規就農者支援を行っておりますが、これはいつから始めたのか。 そして、これまでの成果と評価について、まずお伺いします。また、ほかに産業支援について どんな対策を考えているのかお伺いします。 - 59 - 私は、議員になり、二宮地区を起点としたバスターミナル構想や道の駅構想など、様々な政 策を提言してきました。茂原長柄スマートインターチェンジも本年2月に開通し、旧西陵中学 校の跡地利用もプロポーザル方式により決定いたしました。今回は、国府関市営住宅跡地利用 の現状についてどうなっているのかお伺いします。 最後に、レイクウッズガーデンひめはるの里についてお伺いします。 残念ながら、株式会社ニチイグリーンファームとの賃貸借契約が期間半ばで解除されること になりました。私の少年期には、茂原の名所といえば、茂原公園と並び、天然記念物のヒメハ ルゼミの生息するひめはるの里でございました。このネームバリューを生かして、今後の活用 ○副議長(前田正志君) ただいまのはつたに幸一議員の一般質問に対し、当局の答弁を求め ができないのかお伺いします。 以上で、私の第1回目の質問とします。 ます。 市長 田中豊彦君。 (市長 田中豊彦君登壇) ○市長(田中豊彦君) はつたに幸一議員の一般質問にお答えさせていただきます。 私からはまず、長生病院等、茂原市の医療の現状についての中で、あり方検討委員会の結果 についての御質問でございますが、公立長生病院あり方検討委員会につきましては、去る10月 13日に、あり方検討委員会委員長から、病院開設者である長生郡市広域市町村圏組合管理者宛
    てに、答申があったところでございます。主な協議結果でございますが、諮問事項4点につい て答申があり、1点目の公立長生病院の将来像についてでは、現在毎月13回程度実施している 夜間の2次救急当番等の救急医療や災害時の広域医療救護所としての機能の維持が求められる とともに、経営形態については、引き続き公立病院としての運営を求めるものの、中長期ビジ ョンに基づくアクションプランの達成度によっては、より効率的な経営形態への移行も検討す ることとされております。 2点目として、公立長生病院の役割についてでは、地域の中核病院としての救急医療、災害 医療のほか、高度急性期後の受皿としての機能や人間ドック等の予防医療、周辺医療機関との 連携を推進することが求められております。 次に、3点目の病院の施設、病床規模についてでは、現状の稼働病床数128床を維持するこ と、また築40年が経過しているB棟は、新耐震基準を満たしていない上、施設内各所で老朽化 が確認されていることから、早期の改築計画の実施が望まれるとされております。 - 60 - 次に、4点目の中長期ビジョンを維持、推進するための必要な事項では、医師の招聘や経営 改革への取組、アクションプラン実行のための評価期間の設定など、6項目が掲げられ、職員 全員が経営に対する危機感を共有した上で、中長期ビジョンを推進する必要があるとされてお ります。 次に、医師の高齢化を念頭に、茂原市の医療をどう考えているのかとの御質問でございます が、茂原市を含む山武長生夷隅医療圏は、2019年に厚生労働省が発表した医師偏在指標を見て も、医師不足であることは顕著であります。また、超高齢化社会の中、医師の高齢化も課題と なってくることから、医師確保の必要性については認識しております。市といたしましては、 まずは地域の中核となる長生病院の充実を図り、地域の医療機関との連携体制を整えてまいり たいと考えております。今後も医療需要を見極めながら、長生健康福祉センター、茂原市長生 郡医師会、長生郡市広域市町村圏組合医療民生課及び7市町村が連携の下、医師確保について 協議してまいります。 私からは以上でございます。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 (都市建設部長 渡辺修一君登壇) ○都市建設部長(渡辺修一君) 都市建設部所管に関わります御質問に御答弁いたします。 茂原市民の生活についての御質問で、内水対策の現状の中で、災害から1年経過したが、ど ういう対策をしてきたのかとの御質問ですが、現在、早野排水機場を含めた4か所の内水対策 工事を進めるとともに、県が実施した一宮川流域の氾濫解析に基づき、排水ポンプの規模及び 貯留対策メニュー等の検討業務を実施しているところでございます。以上でございます。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 (市民部長 久我健司君登壇) ○市民部長(久我健司君) 市民部所管に関わります御質問に御答弁申し上げます。 まず、市民生活の中の市のコロナ対策についての御質問ですが、市としてのコロナ対策につ きましては、物品の支援として、医療、介護、福祉施設でマスクが不足しているとの声を受け、 4月初旬に市が備蓄購入をしたマスクの配布を行いました。また、国が配布する予定であった 妊婦への布マスクの配布が予定より遅れたため、その代わりとして4月下旬に、さらに国から のマスクの支給がない幼稚園や保育園の園児のために7月中旬に、市が購入したマスクの配布 を行いました。また、庁舎をはじめ、各公共施設において検温を実施し、感染拡大防止に取り 組んでおります。 - 61 - 市民生活に直結するコロナ対策ですが、国の地方創生臨時交付金を活用し、子育て世帯への 臨時特別給付金、茂原市妊婦特別支援給付金を行い、ひとり親家庭等緊急支援給付金、茂原市 医療従事者等慰労金の支給、介護、障害福祉サービス施設事業所等職員に対する慰労金の支給 を行ってまいります。さらに、給与収入や事業収入が減となった方への支援といたしまして、 介護保険料の減免、国民健康保険税の減免、後期高齢者医療保険料の減免を行っております。 また、市内飲食店等の支援といたしまして、「#食べよう茂原」プロジェクトや、もばらデリ
    バリータクシーを行っております。その他、各種支援情報につきましては、市ウェブサイトに 一覧表として掲載し、市民の皆様、企業への情報提供に努めております。 次に、防犯灯の電気料金の支払いについての御質問で、現状と調査についての内容でござい ますが、自治会が所有している防犯灯は、故障等で使用不能になったり撤去した場合、東京電 力に連絡が行かない限り、電気料金が自治会に請求され続けます。その後、その場所に市が防 犯灯を設置した場合は市にも請求され、これがはつたに議員のおっしゃっている二重払いとい うことになるかと考えられます。今年度は防犯灯維持管理補助金の申請が61自治会から934灯 分ございまして、その内容について、申請書に添付されている防犯灯位置図と電気料金集約分 内訳表を市で管理している防犯灯位置図と突合いたしまして、現地に赴き、1灯ずつ確認を行 ったところ、28灯分に疑義のあることが確認されました。今後28灯について東京電力に調査を 依頼し、事実確認をしてまいります。 次に、長生病院のあり方検討委員会の御質問の中で、その結果をどう捉えているかというこ とですが、あり方検討委員会の答申では、長生病院が進める中長期ビジョン策定のための基礎 的な事項が整理され、長生病院では11月11日に中長期ビジョンを策定したと伺っております。 市といたしましては、地域の中核病院としての役割を果たしていくため、中長期ビジョンを速 やかに実行していただきたいと考えております。 最後に、本市の人口増の取組の中で、産後ケア事業のアウトリーチ型について、進捗状況は どうかとの御質問ですが、現在、茂原市では、産後ケア事業として、宿泊型及び日帰り型を市 内産科医療機関へ委託して、実施しております。また、助産師等による赤ちゃん訪問や産前産 後サポート訪問にて、子育てに関する不安や悩みを聞き取り、必要な支援を行っております。 しかしながら、産後ケア事業では生まれた乳児にきょうだいがいる場合や交通手段がない場合 に利用が難しいという課題が、また赤ちゃん訪問では母乳マッサージができないという課題が ございます。これらの課題を解消し、より安心して子育てができるよう、次年度からのアウト リーチ型開始に向けて、準備してまいります。以上でございます。 - 62 - ○副議長(前田正志君) 福祉部長 関屋 典君。 (福祉部長 関屋 典君登壇) ○福祉部長(関屋 典君) 福祉部所管に関わります御質問に御答弁申し上げます。 初めに、茂原市の人口増への取り組みについての中で、保育料金と子育て支援対策について のうち、保育料について、本市の保育料は7年前に県内で6番目に高かったが、どういう改善 をしたのかとの御質問でございますが、現在、3歳児クラスから5歳児クラスの保育料につき ましては、令和元年10月から、国の制度改正に合わせ、幼児教育・保育の無償化を実施したた め、無償となっており、保育施設を利用する保護者の負担は、7年前と比較して大幅に軽減さ れております。一方で、ゼロ歳児クラスから2歳児クラスは無償化となっておらず、その保育 料につきましては、県内各自治体ごとに階層区分が異なっていることもあり、一概に比較する ことは困難ですが、今も本市の保育料が県内でも高い水準にあることは認識しております。今 後、本市の子育て支援策のさらなる充実のため、保育料の見直しも視野に入れて検討してまい ります。 次に、一時預かり保育が保育士不足により受入れができないとのことだが、その対応につい てはとの御質問でございますが、本市の公立保育所の場合、茂原市立朝日の森保育所で一時預 かり保育事業を行っております。一時預かり保育事業につきましては、専任の保育士の確保が 重要な課題であることから、本市といたしましても、毎年、保育士の確保に努めているところ ですが、保育士の急な退職や利用希望者の増加により、十分な受入れができない状態が続いて おります。今後も保育士の確保により一層努力し、一時預かり保育事業の充実に努めていきた いと考えております。以上でございます。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 (総務部長 山田隆二君登壇) ○総務部長(山田隆二君) 総務部所管に関わります御質問に御答弁申し上げます。 まず、茂原市の人口増への取り組みについての中で、閉庁日における市民への対応について で、過去に県道にあった犬の死骸について、宿日直職員の不備があったので、その後どういう
    対応になっているかとの御質問でございますが、以前より県道上の犬の死骸については市の回 収業者に依頼することとなっておりますので、宿日直をはじめ、マニュアルの内容を十分確認 し、適切に対応するよう指導しているところです。 次に、今回、イノシシの死亡個体の件で、宿日直職員の対応に不備があったが、再発防止の ためどのような対策を行ったのかとの御質問ですが、イノシシに関する対応について、日直対 - 63 - 応に不備があったことを受け、再発防止のため、宿日直が適切に対応できるようマニュアルの 見直しを行うとともに、委託先に対し、マニュアルの内容や連絡体制を十分に確認するよう指 導いたしました。以上でございます。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 (企画財政部長 麻生新太郎君登壇) ○企画財政部長(麻生新太郎君) 企画財政部所管の御質問に御答弁いたします。 茂原市人口増への取り組みについての中のロケツーリズムについて、どういう効果を狙って 事業を行っているかとの御質問ですが、映画やドラマ等の撮影支援することにより、映像を通 して本市の魅力をPRし、市の認知度や好感度の向上を図っております。このことにより、地 元愛の醸成、関係人口の増加、さらには移住定住の増加につなげたいと考えております。 続きまして、茂原市の産業についての中の国府関市営住宅跡地利用についての現状はとの御 質問ですが、今年3月に民間事業者から利活用に関するアイデア等を聴取するサウンディング 型市場調査を実施いたしましたところ、スマートインターチェンジに近いことから、物流倉庫 などの用途が考えられるという御意見を頂きました。現在は、跡地の売却に向けて、不動産鑑 定や測量などの手続を進めているところでございます。 続きまして、ひめはるの里の活用について、ひめはるの里のネームバリューを生かして、今 後の活用はできないかとの御質問ですが、レイクウッズガーデンガーデンひめはるの里につき ましては、賃貸借契約が終了した後の利活用について、民間事業者からアイデア等を聴取する サウンディング型市場調査を実施した上で、今後の方針を決定してまいりたいと考えておりま す。なお、ひめはるの里の名称については、可能な限り考慮してまいります。以上です。 ○副議長(前田正志君) 経済環境部長 飯尾克彦君。 (経済環境部長 飯尾克彦君登壇) ○経済環境部長(飯尾克彦君) 経済環境部所管に関わります御質問に御答弁いたします。 まず、インバウンド対策についてで、外国人労働者の必要性をどう考えているかという御質 問でございますが、茂原公共職業安定所管内における外国人雇用事業所数は、令和元年10月末 現在で、182事業所、外国人労働者数は698人となっており、平成30年10月末と比較すると、8 事業所、70人の増となっております。令和元年の全国の外国人労働者数においても約1658万人 と、過去最高を更新したとの報道であり、重要な人材となっていると考えております。 続きまして、茂原市の産業についての中で、中小企業支援や商業支援、新規就農者支援につ いて、いつから始めたのか。これまでの成果と評価、また他に対策を考えているかとの御質問 - 64 - でございますが、中小企業支援につきましては、平成元年度から支援を始めました中小企業融 資利用者補助金は、これまでに延べ1万7334件、16億7309万円余を交付し、平成15年から支援 を始めました小規模事業者経営改善資金融資利用者補助金は、延べ1899件、7054万円余を交付 いたしました。また、平成27年度から支援を始めました中小企業者等振興総合支援事業補助金 は、販路拡大支援事業等に延べ45件、641万円余を交付いたしました。これらの支援について は、資金繰りの円滑化や事業改善等に効果があったものと考えております。 次に、創業支援につきましては、平成27年度から支援を始めました総合支援補助金は、これ までに延べ29件、759万円余を交付いたしました。この総合支援補助金は、補助対象要件とな っております商工会議所が開催する創業塾を受講された方々からは、創業に向けた知識、心得 を学ぶ場として、また同じ志を持つ者同士の交流の場として、好評を得ております。現在は新 型コロナウイルス感染症対策に注力せざるを得ない状況でございますが、さらなる対策につい ても検討してまいります。 最後に、新規就農者支援につきましては、平成24年度より認定をはじめ、これまでに15名が
    就農しており、うち7名については、経営能力を習得し、経営者として自立していることから、 担い手の確保につながっているものと考えております。また、新たな支援策につきましては、 就農者の意見を聞きながら検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(前田正志君) 再質問ありますか。はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) まず、内水対策についてですが、先ほどの答弁で、早野排水機場 を含めた4か所が完成すると、どの地域の内水被害が軽減されるのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 早野地先、長清水地先、鷲巣地先、上茂原地先、八千代地先 ○9番(はつたに幸一君) 今御答弁の軽減で、どの程度の軽減が図られるのか。そして、昨 の内水被害の軽減が図れるものと考えております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 年程度の被害はそれでカバーできるのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) どの程度の軽減かということなんですけども、おおむね約 77%ぐらいの軽減が図れるものと考えております。また、平成25年台風26号のときからを対象 として軽減が図れるものと考えております。以上でございます。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 - 65 - ○9番(はつたに幸一君) 昨年の台風はカバーできないと、こういうことでいいんですね。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 昨年の被害につきましては、県が今行っております河川激甚 災害特別緊急事業等により軽減を図っていくと伺っております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 先ほどお述べになった箇所、それぞれの箇所はそれで対応ができ ると、そういうことで考えてよろしいですか。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) はい、そのとおりでございます。 ○9番(はつたに幸一君) はい、分かりました。次。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 先ほど冒頭の検討業務では、どのような箇所を対象に検討してい ○都市建設部長(渡辺修一君) 市内24か所の水門、樋管及び既設排水機場を対象に検討を行 るのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 っております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) では、その検討の中身はどのような内容か教えてください。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 既設の水門、樋管の規模、そういうものを検討して、昨年の 10月の水害に対して、さらに増強するかどうか、そういうことの確認をしておるところでござ ○9番(はつたに幸一君) 例えば、私が昨年定例会で質問した高師地区の阿久川付近も、こ います。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 れは含まれておりますか。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 対象となっております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 同様に、昨年の豪雨のとき、長生高校のグラウンドから流れてく る水が原因で、近隣住宅が浸水したとの声を聞き、質問しましたが、グラウンド内の排水につ - 66 - いて、その後の調査結果をお伺いします。
    ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 長生高校内の排水につきましては、県の施工図面を基に現地 を確認したところ、グラウンド内の排水は長生高校の学校の東側と南側の茂原市道の側溝へそ れぞれ接続されております。また、暗渠等の埋設管につきましては、過去のグラウンド整備に おいて地下で切断されており、現在は機能しておりません。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 非常に十分な調査をしていただいて、ありがとうございます。 では、先ほどの中で、住民が言うグラウンドから水が流れてくるというのは、これは間違い ということですね。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 恐らくですが、グラウンドの表面に、雨が降ったその表面の 雨水が既設の排水管、暗渠を通って、既設の側溝に流れたものだと推測をしております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) ちょっとよく分からないんですけど、そうすると、グラウンドに 落ちた雨が流れたわけじゃないということですね。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 側溝に流れ込んだと認識しております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○都市建設部長(渡辺修一君) グラウンドに降った雨水が地下にしみ込んで、それが既設の ○9番(はつたに幸一君) いや、要は、だから冒頭に言ったように、住宅地に流れてくると、 これは住民が言っているわけですよ。昔はそんなことがなかった。今流れてくるというのは、 多分目で見ているんだと思うんですね。でも、今の発言だと、全然違うということですから、 その原因はまだ追求できていないと、こういう理解ですか。 ○副議長(前田正志君) 答弁できますか。都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) そうしますと、既設の側溝、グラウンドの西側にあります既 設の側溝で、恐らく当時雨が降った雨水をはけ切れなかった、飲み切れなかったと考えており ます。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) やはり地域住民のことを考えて、ここだけじゃないんですけど、 - 67 - また十分な対応をよろしくお願いします。 次ですけども、コロナ対策については、過去の経験もなく、非常に難しいことであると考え ます。しかしながら、人命にも関わるので、臨機応変に対応をお願いします。 引き続きまして、自治会と茂原市の東電への電気料二重払いについて再質問します。 防犯灯の件については、自治会の役員も、私自身も、数回直接窓口に出向いて話をした経緯 があります。それにもかかわらず、これまで1年以上も処理されずにいた市の体制に疑問を抱 かざるを得ません。今回、現地調査等により、疑義のある防犯灯は先ほど28灯だったとのこと でございますが、そもそも東京電力への連絡など、移管の方法はどうなっているのかお伺いし ます。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 自治会から市への防犯灯の移管は、移管申請書により、LED灯 であることや設置されているところが行き止まりでないなど、市の規定にあったものを移管を 受けております。その際、自治会には、市から防犯灯移管承認通知書を送付いたします。東京 電力へはご契約情報修正依頼をメールで送り、自治会から市への名義変更の手続を行っていた だいております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 今の御答弁によると、東京電力への連絡などについて理解しまし た。その結果として、東京電力にやっぱり間違いがあるということを今お答えがあったと認識 しておりますけれども、それではこの払い過ぎた料金について、1つは税金であり、1つは自 治会の皆さんのお金なんですね。これを東京電力がもし返金しないという場合は、どういう対
    応をするのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) まずは、その払い過ぎた料金というものがあるかどうかの事実確 認を行って、それでその返金は可能と伺っておりますので、この地域は東京電力木更津支社が 担当エリアになりますので、その東電木更津支社並びにその関係機関と早々に協議してまいり ます。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) ちょっと今の答弁は、要は二重に払ったのを再度また確認すると いうことですが、それは東京電力に確認するということですよね。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 - 68 - ○市民部長(久我健司君) そうでございます。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 先ほども申し上げました、お金というのは非常に重要なものだと 思いますので、ぜひ東京電力に、時系列的に言っても、遡及して返金いただくようお願いしま 続きまして、長生病院等、茂原市の医療の現状について再質問します。 より効率的な経営形態への移行も検討するとは具体的にどういったことなのですか、お伺い す。 します。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 第4回のあり方検討委員会において、経営形態変更の選択肢とい たしましては、独立行政法人化や指定管理者制度、民間移譲などがあるとのことでございます。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 今のお答えで、より効率的な回答が分かっているのであれば、な ぜ初めから併せてそれを検討しないんですか、お伺いします。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) あり方検討委員会は、昨年やりまして、今年の9月に終わったと ころですけれども、その検討委員会の報告書の中に、より効率的な経営形態という表現がある ところでございまして、今後、中長期ビジョンなど、そういうものを実施していく中で進めて いくと伺っております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) これは長生郡市の問題であって、非常に厳しい質問だと思ってい 続いて、周辺医療機関との連携の推進との御説明ですけども、現在と一体何が違うのかお伺 るんですけども。 いします。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 現在も連携を図っており、違いはございませんが、地域の他の病 院やクリニック、介護などの福祉施設との連携をより積極的に進めることで、地域医療全体の 質の向上を図ろうとする意見があったところでございます。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) より積極的にというのはどういうことですか。 - 69 - ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 私もこのあり方検討委員会を傍聴している中では、長生病院がよ り積極的に自分のところでできるものをアピールしていくなどによって、より売り込むのよう なイメージを個人としては感じました。以上です。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 続いて、B棟について改築計画の実施が望まれるということでし たけれども、望まれるとは一体どういった意図があるのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。
    ○市民部長(久我健司君) 長生病院のB棟は、手術室やリハビリ室、厨房といった病院とし て必須の機能を備えていることから、早期の計画が望まれるとされたと考えております。以上 です。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 非常に重要な施設に、早期に望まれるんじゃなくて、早期にやら なくてはならないということだと思うんですけども、これも長生郡市のあれで、非常に難しい 質問だと思いますけど、でも、どう考えますか。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 入院を増やしていく、その経営を改善していくという場合には、 やはり手術室、厨房といった施設は必須であると思っております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) であれば、望まれるじゃないですね。早くやらなくちゃならない ということで、進言してほしいと思います。 では、中長期ビジョンの推進とのことですけれども、検討会の前と比べて、何が進展したの か。どう思いますか、お伺いします。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 中長期ビジョンの策定によりまして、病院として目指すべき目標 が明確になり、その実現に向け、アクションプランを策定して取り組むこととしておりますの で、経営改善に向けた取組がより具体化したものと考えております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 今の結果を茂原市としてはどのように捉えますか。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 - 70 - ○市民部長(久我健司君) あり方検討委員会の答申では、長生病院が進める中長期ビジョン 策定のための基礎的な事項が整理され、先ほど御答弁申し上げていましたように、11月11日に 中長期ビジョンを策定したと聞いております。市としては、地域の中核病院として、早期に進 めていただきたいと考えております。以上です。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) この調査にかかった費用と期間についてお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) ちょっと申し訳ございません。費用については、私は承知してご ざいません。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 私は800万円かかったと聞いておるんですけれども、茂原市民の ために長生病院の充実のほかの選択肢というのはないのか。どう思いますか。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 御質問が、市民のためにというところで、やはり再三お話しさせ ていただいている中核病院として、また冒頭、市長の答弁にもありましたように、休日の当番 とか、あと人間ドックなどの予防医療、各方面で貢献する必要があると考えております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 今の御答弁では、茂原市としては、ほかの選択肢はないと考えて いるということでよろしいですか。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 長生病院のあり方検討委員会の報告書が出されたばかりでござい ますので、今後その中身をもんでいくことになるかと思いますし、また中長期ビジョンの進捗 状況も毎年評価していくと、私も傍聴している中では聞いておりますので、市としてすぐそれ がどういう経営形態がいいのかという結論は、私の口からはちょっと申し上げるべきではない ○9番(はつたに幸一君) では、産科、小児科の現状をどう捉え、どのような対策をしてい かと考えております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。
    るのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 産科、小児科につきましては、出生数の減少や、それに伴う子ど - 71 - もの数の減少、またそれに併せて産科、小児科になる医師が減少していることにより、厳しい 状況にあると感じております。特に、産科については、茂原市のみならず、長生郡市全体の喫 緊の課題と捉えており、長生郡市広域市町村圏組合医療民生課を事務局とした産科医療問題等 検討会を設置し、産科医院の継承等、医師確保に向けて、継続的に協議をしているところでご ざいます。今後は、小児科も含め、医療需要を見極めつつ、茂原市長生郡医師会とも連携を図 りながら、対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) では、その協議の具体的な進捗状況についてお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 産科については、やはり産科医が減少していること、そして助産 師などの確保が難しいこと、また近隣でも、いすみ市や東金市での産科医院の問題、そういう ことを協議しているとは伺っております。ただ、これをどういう方向性でやっていくのかとい うところは、ちょっとまだ明確な結論は出ていないかと思っております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) なかなか結論は難しいと思うんですけども、その中身はまたちょ っと非常に難しいと思うので、今回よしとして、私は今回の答申を受けて、残念ながら私には、 これは問題の解決とはなっていない。長生病院の答申を800万かけて、何かやっぱりそうだよ ねというような問題を再認識しただけで、現状維持の問題先送りとしか感じないんですね。 私は、昔、25年前ですけれども、松戸市に住んでいたことがございました。その頃は、病院 といえば、松戸市立病院でした。たまたま機会があり、最近、松戸にある徳洲会病院を訪ねま した。今では最も頼りになる病院との地元の人の声が聞かれました。さらに、館山市にも行く 機会があり、現在の都市計画の中に、庁舎のみではなく、警察署、あるいは消防署の近隣に、 やはり徳洲会の病院が建設されるとのことでございました。鴨川に亀田病院があるんですよ。 これはやはり住民のために行政が動いているんだというように感じました。 さて、今回の長生病院の答申について、また産科、小児科、あるいは医師の高齢化が進む今 後の茂原市の医療の在り方に対して、広域管理者としてのリーダーシップを踏まえて、どうし ていくのか、ここで田中市長に市長としてのお考えをお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 市長 田中豊彦君。 ○市長(田中豊彦君) 長生病院につきましては、あり方検討委員会で答申が出てきまして、 11月11日から検討等に沿った形で対応をしてきていると、経営改善に取り組んできていただく - 72 - と思っております。効果は出ているのかという話が一方においてありますけども、早急に目に 見えた形ですぐ変わったかというと、そういった形には見えないかもしれませんが、内部では 少しずつ変化が起きておりまして、例えば経営改善においては、かなり改善が進んできている というのが1つ。それから、医師招聘に向けましての活動も、千葉大のお医者さんからも医院 に入っていただいておりますので、そのお医者さんのお計らいもありまして、来年4月から、 また1人、医者が来ると。それと同時に、体制としての引締めに、また恐らく動いてきている と思っております。 なぜ住民アンケートを取っても長生病院が必要かと、これは私が市長になったときにもそう だったんですが、この一帯は、御存じだと思いますけど、空白日というのが、夜間特に、13日 間あったわけです。その際に、この空白日をどうやって埋めるかということで、医師会等交え てけんけんがくがく、十五、六回協議をした中で、この空白日を埋めるためには、やっぱり長 生病院が頑張ってくれないと埋まりませんよと、こういう医師会からの話も受け、あと医師会 の皆様方の御了解も得て、長生病院が13日の空白、ほぼほぼ埋めていただいているようなとこ ろがあります。民間の病院も協力していただいておりますけども、こういう意味で、この空白 日がなくなるということが最大のその当時の大きな課題でございました。おかげさまで、夜間
    は一応は受けるところがあると。それによりまして、2次もそうですけども、2次でも緊急を 要するような、3次に近いような病気は緊急搬送するということも可能になってくるというこ とであります。 最大のこの長生病院の大きな問題というのは、この間、知事等の討論会でも話したんですが、 茂原市、この広域からの要望として2点上げていますけど、1つは、近隣に3次に近いような 病院、東メディカル、あるいはその前は県の循環器がございました。循環器が御存じのとおり、 千葉大の内部の大きな改革もございますけども、要は東メディカルに脳外科が移ってしまった と。したがって、今この近隣の中で、緊急で受けてくれる病院がどこにあるのという話になっ ちゃうわけですね。これは勘弁してもらいたいと。同じような形で、循環器を戻してもらいた いと。こういう要望をしたのが1つあります。 それから、もっと大きな問題は、やっぱり600万県民いて、知事も分かっていると思うけれ ども、600万県民いて、医育大学が、医者を育てる大学が1つしかないと。ここが最大の問題 なんですよと、ずっとこれはもう言い続けてきた。僕が県議のときからもずっと言い続けてき ている問題なんですが、これが改善されてきていないと。1つは、国際医療福祉大学は成田に できました。できたけども、やっぱり医者が出てくるまでには、少なくとも10年、15年、こう - 73 - いった期間がどうしても必要になってくるので、その間どうするのと。そういうような話があ った中で、また平成16年に大きな医療制度が変わりました。医者が選べるような時代になっち ゃったと。今までは研修医制度でずっと公立の長生病院にもばんばん医者が送り込まれてきた んだけど、それもなくなってしまったと。したがって、医者を呼ぼうと思っても、なかなかや っぱり来られないというのは、これはもう本当、切実な問題でございます。特に、産科、小児 科もしかりでございまして、山武長生夷隅の中ではもう喫緊の課題だと思っています。 ただ、一方において、先ほども常泉議員の中で言いましたけど、やっぱり人口減少なんです よね。産科の問題と同時に、今までは産科が足りないと言っていたんですが、逆に言うと、今、 産科を運営するのが非常に厳しくなってきたと。というのは、産む人が少なくなっていると。 ということも、一方においてあるわけでございまして、これを両方から見て、この産科問題、 とにかく、小児科もそうなんですけど、捉えていかなければいけないと。 長生病院にどうするかというんですが、やっぱり期待しているんですよ。公立でやっていま すから。1市6町村。みんな、医者が少ないとはいうものの、長生病院に公立だからお願いし たいという、こういう思いはやっぱりみんな持っているわけですね。こういった思いはやっぱ り消すわけにはいかないというのが、1つの大きなミッションだと思っています。民間にやり ゃあいいじゃないか。徳洲会がやってくれる、徳洲会が出てくりゃいいんですよ。長生病院が あろうがなかろうが。徳洲会が出てきて、民間は民間でやってくれればいいんですよ。だけど、 そういうようなことができますかという話ですよ、逆にね。 みんな大変だと言うんですよ、今。特に、医療の現場は。こういうコロナの問題もあります し、いろんな底辺で潜んでいる問題もありますので、こういった意味では、長生病院にとにか く踏ん張っていただいて、そして内部改革から、さらに医者を招聘できるような公立病院とし ての立ち位置に戻っていただきたいと、こういう思いで、皆さん、首長さんたちもそういう思 いで1市6町村やっておりますので、御理解をしていただければと思っております。 ○副議長(前田正志君) はつたに議員に申し上げます。残り時間は3分少々でございます。 はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) いや、もう時間も少なくなったので、次、産後ケア事業のアウト リーチ型については、次年度から開始ということで、誠にありがとうございます。 さて、しかしながら保育料金については、3歳から5歳児にかけては、これは国の制度改正 に助けられ、軽減したんですけども、ゼロ歳児から2歳児クラスは最近まで県内ワースト1位 で、先頃ようやくワースト2位と、むしろ順番的には悪くなっているんですね。ぜひこれを見 - 74 - 直しお願いします。 では、来年度の一時預かり保育の見込みをどうお考えかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 福祉部長 関屋 典君。
    ○福祉部長(関屋 典君) 来年度でございますが、本納保育所を認定こども園化することに よりまして、配置しておりました正規の保育士を他の公立保育所等に配置することにより、朝 日の森で行っております一時預かり保育専任の保育士を確保することが可能となると考えてお りますので、より多くの児童を受け入れられるものと考えております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) 子育て政策は田中市長の最も重要な政策の1つであると私は認識 しておりますが、市長、そうですよね。そうであれば、県内ワーストである保育料の見直しの 件、あるいは保育士確保に関わる予算を積極的に計上すべきだというお考えがありませんか。 田中市長、よろしくどうぞ。 ○副議長(前田正志君) 市長 田中豊彦君。 ○市長(田中豊彦君) 保育料の軽減につきましては、重要な子育て支援策の1つであると考 えておりますので、他の自治体の状況等を踏まえながら、検討してまいりたいと思っておりま す。また、保育士の確保につきましても、適切な配置ができるよう、引き続き努めてまいりた いと思っております。 ○副議長(前田正志君) はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) もう時間がないから最後にします。そして、あと残りは次回に回 しますけれども。 つい最近まで、先ほど言いました県内ワースト1位、1週間前の発表でワースト2位になっ たんですね。今、市長がほかの自治体とおっしゃいましたが、一体どこを指すんですか、ほか の自治体というのは。見習いながらと言いましたよね。ワースト1位か2位なんですよね。 ○副議長(前田正志君) 福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 県内で本市より高い流山市に次いで、茂原市は2番目となってお ります。 ○9番(はつたに幸一君) つい最近ね。 ○福祉部長(関屋 典君) ええ、はい。周辺の近隣市の状況等を踏まえて…… ○9番(はつたに幸一君) いや、だからどこですかと言っているの。どこの自治体を踏まえ てと、踏まえるというのは茂原市独自で考えないといけないんじゃないですかと言っているん - 75 - です。 うぞ。 ○副議長(前田正志君) はつたに議員、少しお待ちください。 ○9番(はつたに幸一君) 市長がそれで予算取れませんかと言っているんです。 ○副議長(前田正志君) 福祉部長、答弁続けてください。福祉部長、答弁終わりですか。ど ○福祉部長(関屋 典君) 今、県内で上位6番目以内に入っておるんですけれども、それの 順位を下げるような形で検討していきたい…… ○9番(はつたに幸一君) いや、1位か2位ですよ。五、六番じゃないですよ。一番層の厚 いところを言っているんです。 ○副議長(前田正志君) はつたに議員、挙手をお願いいたします。福祉部長 関屋 典君。 ○福祉部長(関屋 典君) 対象区分によって6番目以内となっておりますので、その解消に 向けていきたいと考えております。 ○9番(はつたに幸一君) もう終わりですね。 ○副議長(前田正志君) はつたに議員、最後、お願いします。はつたに幸一議員。 ○9番(はつたに幸一君) ここをまた次回やりますけれども、やはり田中市長の一丁目一番 地の政策ですから、ぜひ予算を取ることを御検討お願いします。 以上で私の一般質問を終わります。 ○副議長(前田正志君) 以上で、はつたに幸一議員の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩いたします。 ☆ ☆ 午後2時08分 休憩 午後2時20分 開議
    ○副議長(前田正志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、山田広宣議員の一般質問を許します。山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 公明党の山田広宣でございます。 (12番 山田広宣君登壇) 新型コロナウイルス感染症は、収束どころか、再び感染拡大傾向にありますが、日本人の国 民性もあってか、ぎりぎりのところで踏みとどまっているようにも見えているところでありま す。この間、見えない敵に真正面から立ち向かってくださっている方々、あるいは不安を持ち ながらも業務に従事してくださっている方々に、感謝の気持ちとねぎらいの言葉をお伝えした - 76 - いと思います。あわせて、全ての皆様の御健康を祈る思いであります。 それでは、早速ですが、通告に従い、総括的に質問させていただきます。 1項目、令和3年度予算編成について、まず市長の基本姿勢について伺います。 昨年、令和2年度予算は、4月の市長選挙に伴い、骨格予算でありましたが、田中市長が4 選を果たした今、令和3年度予算編成にあたっては、自身の思いを存分に反映できるチャンス でもあります。 そこで、令和3年度の予算編成をするにあたり、どのような指示をされたのか。また、市長 の市政運営に対する基本姿勢を伺います。さらに、防災・減災対策、新型コロナウイルス関連 対策、市民の夢や希望につながる予算について、どこまで具体的に指示されたのか伺います。 2点目、収支見込みについて伺います。 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の流行により、社会生活、経済活動などに大きな 影響を受けたことは言うまでもありません。この間、国による様々な施策により、経済が徐々 に動き始め、新型コロナウイルスワクチン開発への期待などから、日経平均株価が29年半ぶり の高値を更新するなど、経済は回復基調にあります。コロナ特需の恩恵を受けたり、好転した 企業がある反面、年末年始を乗り越えられるか危ぶまれる事業者や、失業、休業を余儀なくさ れ、生活に困窮している生活者など、二極化しているとも言えます。このような世相の下、来 年度の予算編成は困難を極めると思われますが、現時点、来年度収支見込みをどのように見て いるのか。また、歳入及び歳出の特徴について伺います。 3点目、国の補正予算の活用について伺います。 政府の2020年度第1次、第2次補正予算には、自治体の新型コロナウイルス対策用として盛 り込まれた地方創生臨時交付金、合計約3兆円が予算化されております。本市においても、第 1次補正予算で2億3900万円余、第2次補正予算で6億6300万円余が限度額として交付されて おります。特に、第2次補正予算では、家賃支援を含む事業継続や雇用維持等への対応分とし て3億3675万9000円、新しい生活様式を踏まえた地域経済の活性化等への対応分として3億 2664万円と、使途を指定して交付されております。 そこで、進行中の事業もありますが、現時点での執行事業数と主な実績、交付額に対する執 行見込みを伺います。また、使途を指定して交付された第2次補正予算には、あえて家賃支援 という文言がありましたが、家賃支援に苦慮している事業者の実態について、行政サイドでの 把握状況と本市の家賃支援の状況について伺います。 2項目、行財政改革について、行財政改革大綱実施計画について伺います。 - 77 - 行財政改革大綱第7次実施計画は、平成29年度から平成31年度までの3か年にわたる取組で ありましたが、現在見直し中の新規総合計画との整合を図るため、当初の計画より1年間延長 して、今年度、令和2年度までの4年間としております。具体的取組項目30項目について、本 年8月末時点の報告によれば、「計画どおり進捗している」が24項目、「進捗に一部遅れがあ る」が4項目、「進捗に遅れがある」が2項目、財政効果は平成29年度から令和元年度の合計 で約30億円でありました。 そこで、期間が延長された今年度の取組状況と、残り僅か4か月となった残り期間の取組予 定について伺います。特に、遅れが見られる2項目について、具体的な努力内容を含めて伺い ます。あわせて、行財政改革大綱第7次実施計画の総括には早いかもしれませんが、当初の計 画からすれば、既に総括の時期でありますので、現時点での評価を伺います。
    3項目、地方創生、人口政策について、茂原市まち・ひと・しごと創生総合戦略について伺 います。 人口減少、少子高齢化に対応するため、国からの交付金を活用しながら、各地域がそれぞれ の特徴を生かした社会を創生するために、本市でも平成27年に茂原市まち・ひと・しごと創生 総合戦略を策定して、事業を遂行しております。この総合戦略が出来上がった直後の平成27年 12月議会で、コンセプトについての質問をさせていただきました。市長は、「人口目標達成の 足がかりであり、本市の進むべき道筋を定めた、いわゆる処方箋である。雇用の場の創出によ る若年層の流入、若い世代がそれぞれのライフステージで希望をかなえ、本市への満足度を高 め、愛着や誇りの醸成を目指す」との希望が感じられる答弁をしておられました。 当初、対象期間は平成31年度までの5年間でありましたが、次期総合計画と合わせるため、 1年間延長して令和2年度までとしております。残り4か月を切った現在までの進捗状況と達 成見込みを伺います。 4項目、デジタル化について、行政のデジタル化について伺います。 9月に発足した新政権の政策の1つに、デジタル庁の創設を伴う本格的なDXへの転換があ ります。DXとは、デジタルトランスフォーメーション、ITを活用した新たなサービスやビ ジネスモデルを展開する、いわゆるデジタルによる革命を意味しております。コロナ禍で露呈 した行政手続の課題として、例えば1人10万円の特別定額給付金において、国と地方のシステ ム連携不整合により、振込口座の確認を手作業で行わざるを得なかったという報道は、記憶に 新しいところであります。本市でも、市議会公明党として、子育て応援アプリをはじめ、行政 のICT化など、様々取り上げてまいりましたが、国の主導する本格的なDXを待って、シス - 78 - テムが統一・標準化されてから着手するのではなく、できることから先んじて実行すべきとい う観点で、改めて取り上げます。デジタル化、オンライン化について、本市のこれまでの取組 と課題について伺います。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○副議長(前田正志君) ただいまの山田広宣議員の一般質問に対し、当局の答弁を求めます。 市長 田中豊彦君。 (市長 田中豊彦君登壇) ○市長(田中豊彦君) 山田広宣議員の一般質問にお答えさせていただきます。 私からはまず、令和3年度予算編成についての中で、予算編成にあたり、どのような指示を したのかとの御質問でございますが、令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によ り、市税の大幅な減収が見込まれております。かつてない厳しい財政運営となることが予想さ れることから、予算編成にあたり、最小の経費で最大の効果を上げるという財政運営の基本理 念に基づき、限られた財源の効率的な予算配分に努めることはもちろん、全ての事業について 見直しを行い、当初の目的を達成した事業や投資効果の少ない事業については廃止するなど、 経費削減に取り組むことを指示しております。また、防災・減災につきましては、県による一 宮川河川改修と歩調を合わせながら、早野排水機場整備などの内水対策を継続して実施し、新 型コロナウイルス関連対策につきましても、感染拡大の防止に最大限の配慮を行うよう指示し たところでございます。まずは、市民の皆様が安全安心して暮らせるまちづくりを進めてまい りたいと思っております。 次に、現時点で来年度の収支見込みをどのように見ているのかとの御質問でございますが、 現在予算編成中であり、今後年末にかけて国から示される財政対策などにより、予算規模や歳 入予算の見込みなども変わってまいりますので、明確にはお答えできませんが、新型コロナウ イルス感染拡大の影響により、市税や地方譲与税などで減収が見込まれるなど、歳入の見込み は非常に厳しいものと考えております。また、地方交付税で補いきれない財源不足について、 国は自治体が発行する臨時財政対策債での対応を示しており、本市も市債が大幅に増えるもの と考えております。一方、歳出につきましては、扶助費、公債費等の義務的経費の増が見込ま れますので、先ほど御答弁しましたように、内水対策である早野排水機場の早期完成に向け、 引き続き取り組むとともに、さらなる浸水被害軽減対策、また新型コロナウイルス感染防止対 策などに重点を置いた予算配分を行ってまいりたいと考えております。
    私からは以上でございます。 - 79 - ○副議長(前田正志君) 副市長 豊田正斗君。 (副市長 豊田正斗君登壇) ○副市長(豊田正斗君) 行財政改革についての御質問に御答弁を申し上げます。 行財政改革大綱実施計画の取組状況につきましては、それぞれの行政課題について、現在の 成果から、さらに一歩進めるように取組を行っており、歳入向上の項目などでは、今年度、目 標を新たに設定し、実施しているところでございます。 今年度の残り期間の取組でございますが、進捗に一部遅れのある項目の中で、勤務管理シス テムの導入、アカウンタビリティーの充実につきましては、年度内に達成できる見込みとなっ ており、他の項目についても、できる限り成果を上げられるよう取り組んでまいります。進捗 に遅れがある2項目のうち、公衆無線LAN整備につきましては、無線LAN機能付き自動販 売機の設置可能性を現在検討しておるところでございます。また、公共施設予約システム整備 につきましては、公民館、東部台文化会館、市民体育館などの関係部署で、導入について協議 検討を行ってまいりました。当初内容での成果は上がっておりませんが、引き続き市民サービ ス向上のため、導入検討を行ってまいります。 第7次実施計画の総括につきましては、取組項目30項目中24項目、8割が計画どおり進捗し ており、一部遅れのある項目もございますが、おおむね順調に進行しているものと考えており ます。以上でございます。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 (企画財政部長 麻生新太郎君登壇) ○企画財政部長(麻生新太郎君) 企画財政部所管に関わりますの御質問に御答弁申し上げま す。 令和3年度予算編成についての中の国の補正予算活用について、新型コロナウイルス感染症 対応地方創生臨時交付金を活用した執行事業数と主な実績、交付額に対する執行見込みはとの 御質問ですが、臨時交付金につきましては、第1次と第2次を合わせまして、50事業を申請し、 交付決定額は約9億円となっております。主な事業としましては、中小企業や個人事業主への 支援、福祉や医療施設の従事者に対する慰労金、妊婦やひとり親家庭への支援金、GIGAス クール構想に関する環境整備、マスクやパーティション等の衛生環境の整備等となっておりま す。執行の状況につきましては、予定している事業はおおむね順調に進んでおります。なお、 入札等による執行残が発生した場合は、第3次申請において調整いたします。 次に、地方創生、人口政策について、茂原市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、残 - 80 - り4か月を切った現在までの進捗状況と達成の見込みはとの御質問ですが、総合戦略の進捗状 況につきましては、計画した156事業のうち、順調に進捗している事業は約6割、進捗に一部 遅れがある事業は約1割、未実施またはかなり遅れのある事業は約3割という状況です。総合 戦略の策定目的である人口減少の抑制につきましては、本年4月1日現在の本市の人口は8万 8705人で、目標値の9万68人を1363人下回っております。しかしながら、施策を講じなかった 場合の推計人口は8万7818人となっており、実績値は推計値より887人上回っていることから、 一定の効果が表れていると評価しております。以上です。 ○副議長(前田正志君) 経済環境部長 飯尾克彦君。 (経済環境部長 飯尾克彦君登壇) ○経済環境部長(飯尾克彦君) 経済環境部所管に関わります御質問に御答弁申し上げます。 国の補正予算活用についてで、家賃支払いに苦慮している事業者の実態把握状況と家賃支援 の状況はという質問でございますが、家賃に関する支援についての要望は今のところ伺ってお りませんか、茂原商工会議所において、新型コロナウイルス感染症に係る企業活動影響調査を 現在行っており、調査の結果を共有し、情報把握の参考にしてまいります。また、本市におい ても、事業者への直接聞き取り等を行い、引き続き状況把握に努めてまいりたいと考えており ます。 家賃支援つきましては、国の家賃支援給付金や県の中小企業再建支援金が支給されていると
    ころでございます。また、市独自の支援として、茂原市新型コロナウイルス感染症拡大防止協 力金や茂原市中小企業再建支援金により、家賃負担も含め、大きな影響を受けた事業者に対し、 重点的に支援を行ってきたところでございます。以上でございます。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 (総務部長 山田隆二君登壇) ○総務部長(山田隆二君) 総務部所管に関わります御質問に御答弁申し上げます。 デジタル化についての中で、行政のデジタル化、オンライン化について、これまでの取組と 課題について伺うとの御質問ですが、本市の取組といたしましては、マイナンバーカードを活 用した住民票や所得証明書などが取得できるコンビニ交付、道路陥没などをスマートフォンな どから投稿できるモバりんレポート、入札業務での電子入札、また市民がオンラインで図書の 予約ができる図書貸出予約システムなどでございます。 課題といたしましては、住民との重要な接点の1つが行政手続なので、誰もが使えるような 視点から、行政手続のオンライン化に取り組まなければならないと考えております。また、人 - 81 - 口減少社会において、公務員が減少することが想定される中、限られた職員数で住民サービス を維持、向上させるためには、デジタル化による行政の効率化は欠かせないものと考えており ます。以上です。 ○副議長(前田正志君) 再質問ありますか。山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) では、最初の市長の基本姿勢について再質問をさせていただきます。 来年度は予算的にも大変厳しい状況が続くと予想されますが、ピンチをチャンスに変えるた め、田中市長のリーダーシップに期待をしております。 さて、先ほど全ての事業について見直しを行う、投資効果の少ない事業は廃止すると、踏み 込んだ答弁がありましたが、実際の判断は重く、難しいものであります。具体的には、誰がど のような方法で見極め、最終判断を下すのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 予算編成における事業の見直しにつきましては、まず各事 業の担当が内容や要求額等について精査した後、部内等の協議を経て、見直しを反映した形で 予算要求をしてまいります。それを受けて、企画財政部がヒアリングなどによる内容確認を行 い、必要と認められる予算を精査した上で、当初予算の素案を作成します。その素案を基に、 市長協議を行い、必要な修正等を行った後、最終的には市長決裁により、予算案として確定い たします。以上です。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) このままですと、来年度は暗い1年を覚悟せざるを得ないようにも聞 こえますけども、公明党として9月に提出しました予算要望書には市民の声を数多く含んでお りますし、できる限り市民要望にも応えていただきたいと思っております。厳しいながらも本 市の強みは消さず、目先の幸福を確実に実現しつつ、長期的視野に立った夢や希望につながる 事業への種まきは躊躇なく取り組むべきであると考えますが、当局の考えを伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 令和3年度では、新型コロナウイルスの影響で、税収等の 大きな落ち込みが見込まれますので、今まで以上に選択と集中が必要になってまいります。そ の中で、市民の皆様の生命と財産を守り、幸福や将来の希望につなげるためには、災害に強い まちづくりを最優先にすべきであると考えますので、新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮 するとともに、早野排水機場整備などの内水対策や河川改修事業に集中してまいります。また、 このように大変厳しい状況ではありますが、創意工夫によって最大限の財源確保を図り、市民 - 82 - の皆様の御要望にも可能な限り応えてまいりたいと考えております。以上です。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 期待をしておりますので、お願いします。 では、来年度は、新型コロナ感染対策や経済対策はどこに視点を置き、どのような対策、ど の程度の予算規模を講じようとしているのか伺います。
    ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 新型コロナウイルス感染症対策につきましては、感染拡大 防止と経済の両立が非常に難しく、どのような施策が有効か、現在も手探りの状態が続いてお りますが、令和3年度予算編成に当たりましては、マスクの着用や手洗い、消毒、3密対策な ど、基本的な感染予防策を中心に、有効と思われる事業への予算配分について配慮してまいり ます。また、予算の規模につきましては、予算編成中のため、お示しできるものはございませ んが、感染拡大の状況や国、県の施策により変わってくるものと考えております。国などの動 向に注視しながら、補助金等の積極的な活用に努めてまいります。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) お互い知恵を出し合いながら、より良い対策を進めていきたいと思い ます。 次の2点目の収支見込みに移りますが、来年度は、地方譲与税、地方交付税、事業収益低下 による法人市民税などの減額が見込まれますが、総務省は来年度の地方財政に対して、「感染 症拡大対策と地域経済の活性化の両立などのため、安定的な税財政基盤の確保が必要である。 新経済・財政再生計画を踏まえ、一般財源総額は今年度の水準を下回らない確保と地方交付税 の総額を確保すべきである」と財務省に要求をしております。このような国の財政措置を背景 に、来年度の地方交付税予算額を当局はどのように見ているのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 本市の地方交付税は、今後年末にかけて国から示される財 政対策や県からの税交付金見込みなどを基に算出していきますが、これまでの報道などから見 ても、非常に厳しいものと考えております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 確かにそうかもしれません。では、地方交付税の財源不足分を国と地 方が補填する折半ルールに基づき、来年度も自治体が発行する臨時財政対策債を予定している ようでありますけども、本市の一般会計の市債残高に対する臨時財政対策債残高の割合とその - 83 - 推移はどのようになっているのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 市債残高に占める臨時財政対策債残高の割合については、 平成29年度40.61%、平成30年度42.29%、令和元年度42.07%でございます。以上です。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 承知しました。既に市債残高の4割を占めているようでありますけど も、来年度はさらに上昇することが予想されるわけであります。 そこで、本市は、国より提示される臨時財政対策債の活用にあたっては、どのような活用方 針があるのか。また、どのような見解を持っているのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 臨時財政対策債については、地方交付税の代替であり、行 政サービスを賄う上で必要な財源であることから、ほぼ全額発行することとしております。し かしながら、臨時財政対策債の元利償還額は、地方交付税で措置はされているものの、臨時財 政対策債は借金であるため、本来、財源不足については、地方交付税の法定率の引上げ等によ り解消すべきものではないかと考えております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 他の地方自治体も同様の考えを持っているようですし、国の財政健全 化とも併せて、注目をしてまいりたいと考えます。 次に、来年は3年に1度の公示価格見直しに伴う土地の固定資産税見直し時期であります。 政府は、コロナの影響を考慮した据置きを検討中のようでありますが、本市における固定資産 税の影響をどのように見ているのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 令和3年度税制改正におきまして、現時点では制度の詳細 が発表されておりませんが、地価上昇地区の固定資産税額の据置き措置が予定されているとこ
    ろです。しかしながら、本市の地価動向は、全般的には横ばい傾向であること、また既存の負 担調整措置も並行して実施されることから、この据置き措置による影響額はごく僅かなものと 認識しております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 承知しました。 - 84 - 最後に、内水対策、浸水被害軽減対策に予算配分をしていきたいとありましたが、ハード面 に限定して見た場合、一般会計全体に占める比率について、予算ベースでの推移と来年度の見 込みについて伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 内水対策、浸水被害軽減対策に係るハード整備の推移です が、災害のありました平成25年以降、順次対策を進めているところでございます。各年度の一 般 会 計 に 占 め る 工 事 請 負 費 の 比 率 は 、 災 害 発 生 前 に 編 成 し た 平 成 25 年 度 の 当 初 予 算 で は 0.003%でしたが、直近の3年では、平成30年度が0.42%、令和元年度が2.43%、令和2年度 が2.09%であり、平成25年度から令和2年度までの工事請負費を合計しますと19億7000万円余 となっております。また、来年度の見込みは、予算編成中のため、申し上げられませんが、排 水機場や水門などを整備する予定がありますので、その予算を計上する必要があるものと考え ております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 内水対策、浸水被害軽減対策のハード整備にかける予算比率が、今あ りました2%超、これが多いのかどうなのか、議論は別としましても、着実に上昇しているこ とは確認できました。来年度、あるいはそれ以降、確実に予算を確保して、安心して暮らせる まちづくりの早期実現をお願いいたします。なお、面倒な計算をしていただきまして、感謝い たします。 次の3点目の国の補正予算の活用について質問をさせていただきます。 家賃に関する国の家賃支援給付金は、条件が厳しいですとか、手続が難しい、給付が遅いと の声を耳にしておりますが、ぜひ現場の実態を把握した上で、市独自の支援をお願いしたいと 思います。例えば、茂原市独自の中小企業再建支援金は、県の支援金交付を受けた事業者への 上乗せであります。それはそれで大いに感謝されておりますが、残念ながら支給要件に一歩及 ばない事業者への支援には一切結びついておりません。地方創生臨時交付金を活用した市独自 の支援は、国、県の支援から抜け落ちた事業者にこそ活用すべきであると考えます。県の支援 金交付者に限定した理由と、今後、市独自の支援策において、国、県の支援から抜け落ちた事 業者を救いあげるという観点での検討について、当局の見解を伺います。 ○副議長(前田正志君) 経済環境部長 飯尾克彦君。 ○経済環境部長(飯尾克彦君) 千葉県の中小企業再建支援金につきましては、厳しい経営状 況の事業者に対して集中的に支援を行うため、条件を設定したものと考えておりますので、本 市といたしましても、千葉県の中小企業再建支援金の交付を受けた事業者を対象としたところ - 85 - でございます。また、今後の支援策につきましては、茂原商工会議所や金融機関との情報共有 や事業者への聞き取りなどを行いまして、引き続き市内事業者の実態把握に努めるとともに、 国や千葉県の支援策を十分に鑑みまして、必要な支援を検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) よろしくお願いします。国からの臨時交付金を活用するにあたり、業 務が増えることを嫌がったりですとか、使い道に困って安易な消費をした自治体があったとも 言われておりますが、本市は自信を持っていただいても構いません。その上で、次の第3次補 正予算は、これまで目が行き届かなかった部分にも、ぜひ心を配っていただくことをお願いい たします。その意味でも、公明党が数回にわたって提案しております新型コロナウイルス感染 症対策に関する要望書もぜひ参考にしていただきたいと思います。その中に、働き方改革や人 口増につながるテレワーク、リモートワークへの支援を入れております。あるいは、個人店舗 や自治会など、ウェブ会議システムを導入していると、また新しい生活様式への支援について、
    当局はどのように考えているのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) テレワークやリモートワークについては、本市におきまし ても、その需要や可能性を見極めながら、検討を始めたところでございます。また、新しい生 活様式については、引き続き周知を図るとともに、例えばリモートや飛沫感染防止に対応した 会議のための環境整備等、市民活動に対する支援をしていきたいと考えております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 今議会に上程中の補正予算にあるコミュニティ備品購入費もその一部 かと思いますが、様々な方向から支援をお願いしたいと思います。 では、別の支援策として、市内店舗においてキャッシュレス決済で買物をした市民に対して ポイントを還元する消費喚起事業の導入についてはどのような検討をしたのか。また、今後の 予定について伺います。 ○副議長(前田正志君) 経済環境部長 飯尾克彦君。 ○経済環境部長(飯尾克彦君) 千葉県内では、市川市、八千代市、佐倉市、館山市、四街道 市の5市が、PayPayを活用したキャッシュレス決済によるポイント還元事業を実施して おります。本市においても導入の可能性について検討を行いましたが、キャッシュレス決済の 認知や市内利用可能店舗の状況等によりまして、導入を見送ったところでございます。今後、 新型コロナウイルス感染症の影響が長引き、またキャッシュレス決済に対するニーズが高まっ - 86 - ていった場合には、導入について検討してまいりたいと考えております。以上です。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) キャッシュレス決済のニーズというのは確実に高まっておりますし、 報道でもありますが、商品券の引換えで混乱を招くことなく、地元の経済の活性化を図る策と して、今後時期を見て、改めて検討いただきたいと考えます。 では、次の2項目めの行財政改革の中の行財政改革大綱実施計画に移りますが、公衆無線L ANの整備につきましては、公明党として、これまで予算要望や一般質問などで、長く要望し てまいりました。昨年12月議会でも、石毛議員が改めて取り上げております。低コストでの設 置、維持が可能なWi-Fi機能付き自動販売機の現時点の検討状況を伺います。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 ○総務部長(山田隆二君) Wi-Fi機能付き自動販売機については、複数の事業者から事 業内容についてのヒアリングを行っており、設置できる売上基準や機器の性能などについて理 解を深めたところです。今後、どのような施設についてWi-Fi機能付き自動販売機設置の 必要性が高いのか、庁内で協議を行い、導入方法について検討してまいります。以上です。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 近隣の大網白里市でも昨年5台設置するなど、周辺ではどんどん進ん でおりますし、災害対応において、費用対効果という理由でいつまでも先延ばしは通用しませ ん。せめて災害時の防災拠点となる庁舎は、自動販売機に限定することなく、整備すべきであ りますので、いま一度検討ください。 逆に、計画どおり進捗した例としまして、茂原駅南口公共駐車場の指定管理者制度導入の成 果について伺います。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 平成30年4月に指定管理者制度導入以降、利用台数は増加と なり、また指定管理者であります日本パーキング株式会社から固定納付金による安定した歳入 ○12番(山田広宣君) では、利用した方々の声ですとか、またその声を反映できたものにど の確保や、市民サービスの向上が図られております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 のようなものがあるのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 利用者からの声としては、「利用料金が高い」「場内が暗 - 87 -
    い」「カードが使えない」「トイレが不衛生」などの意見がありました。そのうち、指定管理 者によって、既に利用料金の引下げや照明のLED化、クレジットカードやSuica等のキ ャッシュレス決済化など、対応しております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 民間の活用によって、行政コストの縮減と市民サービスの向上を図れ た成功事例であり、関係された方々にお疲れさまでしたとお伝えいただければと思います。 残念ながら利用者の声を反映できていないトイレについては、茂原駅南口唯一の公共トイレ という視点もぜひ取り入れて改修すべきでありますし、少なくともコロナ感染防止のため、手 を差し出すと水が出る、そういう手洗い水栓の自動化など、できることから着手いただきたい 本年度で第7次実施計画が終了しますが、これまでの行財政に関する課題がどう変わったの か、当事者意識がどう変化したのか、本来の目的を総括した上での次期行財政改革の取組につ と思います。 いて伺います。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 ○総務部長(山田隆二君) 行財政に関する課題については、厳しい財政状況を継続している こと、最小費用最大効果を目指して行政運営を実践することなど、継続して対応していくべき ことも大きいと考えております。一方、行政課題で変わった部分として、市で担う業務が増加 しており、限られた職員で事業を行うため、業務委託などの民間活用やICT技術の利用など が挙げられます。職員の意識としましては、現在の厳しい行政の環境を改善していかなければ ならないと感じており、従来にも増して、今後、行財政改革を継続していかなければならない ものと考えております。次期実施計画については、現在内容を検討しておりますが、適切な取 組項目を定め、積極的に取り組んでまいります。以上です。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 次期計画立案においては、進捗をフォローされるというマイナス思考 を持つことなく、何のためであるかを常に意識し、達成感、満足感を得られる工夫をお願いい たします。 次に移りますが、3項目、地方創生、人口政策についての茂原市まち・ひと・しごと創生総 合戦略について再質問いたしますが、これまでPDCAをどのように回してきたのか、今後ど のように回していくのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 - 88 - ○企画財政部長(麻生新太郎君) これまでは、担当部署による事業評価を基に、基本目標の 進捗状況と達成状況等を取りまとめ、総合戦略の目的とする目標人口の達成度に対する分析を 行いました。その後、課長級で構成する幹事会、特別職と部長級で構成する策定会議、外部委 員会で組織する推進会議の順に検証し、翌年度の事業の実施に生かしてまいりました。今後は 総合計画の事業評価と併せ、同様の手順で進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 外部委員で組織する創生総合戦略推進会議、これは既に解散している かと思いますけども、令和2年度の検証はどのように行うのか伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 全事業に対する担当部署の自己評価に加えて、企画政策課 による評価を行い、数値目標とKPIの達成状況や統計指標の比較、また市民アンケートの結 果等を基に、目標人口の達成状況を含め、6年間の検証を行う予定でございます。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) では、PDCAや検証の一例として、建築課所管の三世代同居等支援 事業について、成果と課題を伺います。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 三世代同居等支援事業につきましては、平成29年度から令和 元年度の3年間で54人の移住につながりました。その間、令和元年度に同居要件を緩和するな ど、事業の見直しを図りましたが、総合戦略上の数値目標400人には至りませんでした。この
    ことから、抜本的な見直しを図る必要があると考えております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) そうであるとすると、この三世代同居等支援事業は今後どうするのか 伺います。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 限りある財源を有効に活用するためにも、本年度で事業の廃 止を検討しており、次期総合戦略からは、新たに行う空家等対策事業の中で、移住者に対する 支援策を検討しているところでございます。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 近居の範囲を長生郡市内に緩和するなど、使い勝手を改善させたにも かかわらず、目標に達しなかったことは残念ではありますが、変化するニーズに即対応する意 - 89 - 識は重要であると思います。住宅セーフティネットの強化ですとかテレワークの活用など、空 き家に新たな利用価値を加える事業への発想転換に期待をしております。 別の人口政策の提案としまして、国の結婚新生活支援事業というのがあります。夫婦ともに 34歳以下、世帯年収約480万円未満の新婚世帯に対して、住宅の取得または賃借費用、引っ越 し費用に上限30万円補助するものであり、国の補助率は2分の1であります。前回の小久保議 員が質問した平成29年5月時点、県内6市町村が取り組んでおりましたが、令和2年11月1日 現在、千葉市、市原市、山武市、いすみ市、白子町、長生村など、倍の7市4町1村に増えて おります。来年度は、39歳以下、年収約540万円未満まで対象が拡大し、補助上限が倍の60万 円となる予定であります。さらに、県主導の下、広域的なモデル事業に採択されると、補助率 が3分の2にかさ上げされる予定でもあります。今12月議会で、公明党として千葉県議会や長 柄町でも取り上げる予定ではありますが、さらに既に取り組んでいる白子町、長生村とも協力 して、長生郡市で手を挙げてもいいのではないでしょうか。この事業の必要性を含め、当局の 考えを伺います。 ○副議長(前田正志君) 市民部長 久我健司君。 ○市民部長(久我健司君) 結婚新生活支援事業につきましては、経済的な理由で結婚に踏み 出せない新婚世帯にとって有意義な事業と認識しております。今般、国の制度が拡充されると のことですが、市の財政負担も生じるため、国の制度内容について、今後関係各課と協議して まいります。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 前回の小久保議員に対する答弁にもありましたとおり、先行自治体の 効果確認も必要ではありますが、制度が拡充されるという好機を逃すことなく、失敗を恐れず、 人口政策に打って出るべきであると考えます。 最後に、茂原市まち・ひと・しごと創生総合戦略は、現在策定中の次期総合計画に包含され ることになりますが、ここまで進めてきて得られた知見と次期総合計画に組み込む上での工夫 や改善について伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 次期総合計画の策定にあたっては、総合戦略で定めていた 結果重視の考え方を取り入れ、各テーマに数値目標を設定するとともに、内部評価だけではな く、外部評価の仕組みを導入した評価、検証を行ってまいります。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 - 90 - ○12番(山田広宣君) 最初に述べましたが、平成27年12月議会での市長の答弁のとおり、茂 原市に対する魅力や満足度を高め、愛着や誇り、いわゆるシビックプライドの醸成を目指した、 なお一層の努力と工夫をお願いいたします。我々も協力を惜しみません。 4項目、デジタル化について、行政のデジタル化について再質問をいたしますが、パソコン やスマートフォンなどからオンラインで完結できる行政手続は、全国平均で僅か7%とも言わ れておりますが、本市の本格的な取組もこれからであるものと理解をいたしました。来年3月 からマイナンバーカードの健康保険証活用が開始されるなど、行政のデジタル化が進みつつあ
    りますが、これまで既に実現可能な行政手続のオンライン化に、マイナンバーカードを活用し たマイナポータル・ぴったりサービスというのがあります。災害時の罹災証明書の発行申請、 保育施設等の利用申込み、妊娠の届出などの申請が可能であり、自治体レベルでの新たなシス テム構築は不要でありますが、本市の現状と今後の活用予定について伺います。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 ○総務部長(山田隆二君) マイナポータル・ぴったりサービスについては、現在、児童手当 等に係る寄附の申出書の印刷だけ利用できるようになっております。今後サービスを充実させ ていくことは、マイナンバーカードの普及と行政手続のオンライン化を進めていく上で重要と 考えておりますので、関係各課と連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) これまで行政のICT化を取り上げてきましたけども、AI活用シス テムの例としまして、行政手続に関する質問に自動的に案内するチャトボットですとか、会議 録作成支援システムの導入を要望しておりましたが、検討状況について伺います。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 ○総務部長(山田隆二君) AIを活用した会議録作成支援システムについては、今年度の導 入に向けて、準備を進めております。チャットボットについては、関係課とメーカーからヒア リングしたところです。今後、導入効果等を見極め、検討してまいります。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 会議録作成システムは、今議会の補正予算にも計上されるまでになっ てまいりました。また、チャットボットは、習志野市も昨日から実証実験を開始しましたので、 注目していきたいと思います。 次に、住民票などの交付手数料支払いや施設利用料の支払い、納税などをスマートフォンの 決済アプリやクレジットカードで支払えるようにするキャッシュレス化は、市民の利便性向上 - 91 - はもとより、コロナ禍における非接触化、納税手段の多様化による納税率向上なども見込める ことになろうかと思います。本市でもキャッシュレス化を一層進めるべきであると考えますが、 当局の見解を伺います。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 ○総務部長(山田隆二君) スマートフォンアプリによる納税については、来年4月開始に向 けて、準備を進めております。手数料のキャッシュレス決済についても、市民の利便性向上に は重要なものと認識しておりますので、導入に向け、検討してまいります。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 市民にとっては一歩前進かと思います。 では、行政改革の項で、進捗が遅れていた公共施設の予約についてでありますが、例えば市 民室や東部台文化会館の空き状況確認は、窓口に出かけるか、電話で聞かないと分かりません。 市民から面倒であるとの声を伺いますし、自分もそう感じております。複数施設共通の予約シ ステムが導入できることにこしたことはありませんが、単独システムだろうが、市民サービス のためにできることから始めるべきだと考えますが、当局の見解を伺います。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 ○総務部長(山田隆二君) 公共施設予約システムについては、市民の利便性も考え、できる 施設から導入に向け、検討してまいります。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 100%の出来を目指すあまり、結果として何も進まないのであれば、 時には今のような柔軟な考えでお願いをしたいと思います。 では次に、市民に対して情報を発信する手段として、広報もばら以外に、マチイロ、フェイ スブック、ツイッター、安全・安心メールなどがありますが、LINEの公式アカウントを活 用してはいかがでしょうか。最近導入した東金市の場合、リアルタイムの災害情報ですとか防 災行政無線内容など、自分が選択した情報のみを受け取れる仕組みにしているなど、工夫がさ れております。本市においても利用者が多いLINEを活用してはどうかと思いますが、見解 を伺います。
    ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 ○総務部長(山田隆二君) 本市といたしましても、市民への情報発信手段の多様化は重要な ものと考えておりますので、LINE導入自治体の活用状況などを含め、調査研究してまいり ます。 - 92 - ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) 市民に抜けなく情報を伝える追加の手段として、前向きに検討をして いただきたいと思います。 最後になりますが、デジタル化を推進する上での課題として、人事異動による担当者の入替 えがあろうかと思われます。現在の担当者は大変前向きでありますが、この状況を今後も継続 発展させるためにも、若くてやる気のある職員の配置ですとか、デジタル分野の専門的な技能 を持った人材を確保すべきであります。民間や新たな職種枠による採用を含め、人事面での工 夫も必要かと考えますが、当局の見解を伺います。 ○副議長(前田正志君) 総務部長 山田隆二君。 ○総務部長(山田隆二君) デジタル化の推進を継続、発展できるよう、その分野に精通した 職員の配置に努めてまいります。また、新たな職種枠による採用については、その必要性も含 めて、今後検討してまいります。以上です。 ○副議長(前田正志君) 山田広宣議員。 ○12番(山田広宣君) よろしくお願いします。先日、南房総市がスマートフォンなどで災害 発生時の避難所混雑情報を、空きだとか、やや混雑、混雑、満の4段階で発信検索できるシス テムツールを作成するということで、協定を民間と締結するなど、いろいろな自治体が市民目 線でデジタル化を推進しております。今回の質問を通して、本市のデジタル化も着実に前進し ていることが確認できました。実現する上での課題も多いかと思いますが、横の連携を密にし ながら、できることからお願いをしたいと思います。 全ての事業に共通しますが、茂原市として進むべき方向を見据えた上で、時代の流れや変化 する市民ニーズに即応する柔軟な思考と財源、関係者の英知結集により、安心安全な茂原市、 夢のある茂原市の実現に向かっていくことを願って、私の一般質問を終わりといたします。 ○副議長(前田正志君) 以上で、山田広宣議員の一般質問を終わります。 ここで、しばらく休憩いたします。 ☆ ☆ ○副議長(前田正志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、大柿恵司君の一般質問を許します。大柿恵司議員。 午後3時20分 休憩 午後3時40分 開議 (6番 大柿恵司君登壇) - 93 - ○6番(大柿恵司君) 皆様、こんにちは。お疲れのところ恐れ入ります。本日最後の質問席 に立たせていただきます、私、会派緑風会の大柿恵司と申します。どうぞよろしくお願いしま す。 さて、茂原市広報は、新聞折り込みによりまして、毎月1日、15日の月2回、市民の皆様の お手元に届けられ、新聞をお取りになっていなくても、希望する方には郵送されるというサー ビスがありまして、また公民館等の公共施設でも入手することは可能であります。最近では、 茂原市の公式ホームページにより、広報をはじめ、いろいろな情報を入手されている市民の皆 様も大勢いらっしゃることかと思います。 さて、市長が自ら執筆なさっている「市長が行く」は、多くの市民の皆様によく読まれてい る人気のコラムであります。このコラムは、田中市長が今感じていることや考えていることな ど、リアルタイムで市民に分かりやすく、しかもざっくばらんに書きつづられているホットな 情報であります。私も「市長が行く」のファンの一人であります。市長、よろしくお願いしま す。そこで本日は、茂原市広報9月1日号の「市長が行く たまには夢のある話を」に関連い たしまして、質問させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
    9月1日号の「市長が行く」には、「バッドニュースはもう結構。今回は少し前向きなお話 をしましょう」ということで、コロナ禍の今、またコロナ禍の次にやってくる時代を踏まえて、 茂原市をテレワーク都市としてアピールするべく、テレワーク・シティ・プロジェクトに取り 組むという、大変夢のあるお話でありました。そこで、このことに関しまして、以下9つほど 質問させていただきたいと思います。多くの市民の皆様に分かりやすく御説明を賜りますよう、 よろしくお願い申し上げます。 まず、1問目です。テレワーク都市、テレワーク・シティ・プロジェクトとはいかなるもの なのか。そして、茂原市にどのようなメリットをもたらし、茂原市がどのように変わっていく のかを教えてください。 次に、2問目です。御友人の提案を受けて、積極的に取り組んでいくよう検討を始めたとあ りますが、既にこのプロジェクトは動き出しているのかお伺いいたします。 3問目の質問でございます。他の地方都市と比較して茂原市がテレワーク・シティに向いて いる、有利性を持っているとすれば、その理由をお尋ねいたします。 次に、4問目でございます。水害対策をしっかりやれば、茂原市は都市部と比較して命を脅 かす総合的な災害リスクは低いとのことでありますが、一宮川水系の河川改修計画が完成すれ ば、水害リスクはなくなると理解してよろしいのかお伺いいたします。 - 94 - 5問目です。全国の地方都市が人口減に直面し、抜本的な打開策を講じているところがほと んどない中で、今がチャンスということであれば、茂原市にとっての人口減の抜本的打開策は、 映画撮影におけるロケ地としての聖地化と、このテレワーク・シティ・プロジェクトの2つで あると理解してよろしいのかお伺いいたします。 6問目の質問です。人口減によって埋もれている茂原市の資産とは具体的に何を指すのでし ょうか。また、空き家、空き地等の民間資産とは、何軒、何筆、何平米ほどあるのかお聞かせ 願います。 7問目の質問です。ターゲットとしているテレワークの対象となる市民、企業、移住者はど のような方々であると認識されているのかお伺いいたします。 あと2つです。第8問目でございます。テレワーク都市が成立する条件は、圏央道、空港等 の交通利便性、空き家、空き地の有無だけで十分であるとお考えなのかお伺いいたします。 最後、9問目でございます。100年に1度の最高のタイミングであって、PRの仕方によっ ては茂原市に劇的な変化をもたらすとのことですが、市民としては胸がわくわく心躍ります。 大きな期待を持っていてよろしいでしょうか、お伺いいたします。 以上をもちまして、1回目の質問を終わります。どうぞよろしく御答弁賜りますようお願い ○副議長(前田正志君) ただいまの大柿恵司議員の一般質問に対し、当局の答弁を求めます。 申し上げます。 市長 田中豊彦君。 (市長 田中豊彦君登壇) ○市長(田中豊彦君) 大柿恵司議員の一般質問にお答えさせていただきます。 議員が「市長が行く」のファンだということで、ほっとしております。今後ともひとつよろ しくお願いしたいと思います。 ただ、この「市長が行く」の何かいろいろと波紋を呼ぶものですけども、すごくもう今年に 入ってから、そろそろやめようかとずっと言っているんですけど、中日になりますと必ず、も う早く早く、早く早くと言われるものですから、せかされて書くところもありますので、お許 しを願いたいと思います。 私からはまず、茂原市広報9月1日号の「市長が行く」についての中で、テレワーク・シテ ィ・プロジェクトの内容とメリットについての御質問でございますが、新型コロナウイルスの 感染拡大を契機に、在宅勤務やテレワークが普及し、都心部を避けた地方での生活に関心が高 まっております。今回、広報に記載したテレワーク・シティ・プロジェクトは、地理的優位性 - 95 - や豊かな自然環境を生かし、本市がリモート勤務の受皿になることを目指したものでございま す。テレワーク都市になることで、本市を訪れる人が増え、関係人口の拡大により、雇用の創
    出や地域の活性化、さらには移住定住の促進による人口増加につながることを期待していると ころであります。 次に、テレワーク・シティ・プロジェクト事業に大きな期待を持ってよろしいかとの御質問 でございますが、この事業の成果について、大いに私としても期待し、職員に対して積極的に 取組を指示したところであります。いずれにしても、この事案については、こういったことも、 暗い中で災害が多かったり、あるいはコロナがあったりとかということでございますので、何 かもっと市民に明るいニュースを流したらどうだということでプレゼンを受けまして、書かせ ていただいたものでございます。ひとつよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 (企画財政部長 麻生新太郎君登壇) ○企画財政部長(麻生新太郎君) それでは、企画財政部所管の御質問に御答弁申し上げます。 茂原市広報9月1日号「市長が行く」についての中で、提案を受けて、積極的に取り組んで いくよう検討を始めたとあるが、既にこのプロジェクトは動き出しているのかとの御質問です が、テレワークに関わる取組につきましては、テレワーク運営事業者を訪問し、県内での実施 状況の調査や意見交換を行ったほか、金融機関や研究機関と協議を行っているところです。 続きまして、他の地方都市と比較して茂原市がテレワーク・シティに向いている、有利性を 持っているとする理由はとの御質問ですが、本市は東京駅や成田、羽田空港などへの地理的優 位性や豊かな自然環境により、働くだけでなく、休暇も含めたワーケーションなど、多様な働 き方が期待できると考えております。なお、事業者協議の中では、市内には先端産業の立地が あることから、その関係者の需要が見込めるとの助言もございました。 続きまして、今がチャンスということであれば、茂原市にとって抜本的打開策は、ロケ地と しての聖地化とテレワーク・シティ・プロジェクトであると理解してよいのかとの御質問です が、これについては、それぞれ大きな可能性を持った事業であると感じております。 続きまして、人口減により埋もれている茂原市の資産とは具体的に何を指すのか。また、空 き家、空き地等の民間資産とは、何軒、何筆、何平米あるのかとの御質問ですが、広報のコラ ムにある市の資産とは、空き公共施設等を指しております。また、空き家の件数ですが、総務 省統計局の平成30年住宅・土地統計調査報告により、空き家として集計された一戸建てのうち、 賃貸や売却用の住宅等を除いた住宅数は、推定値となりますが、2750件と把握しております。 - 96 - なお、空き地については把握しておりません。 続きまして、ターゲットとしているテレワークの対象となる市民、企業、移住者はどのよう な方々であると認識しているかとの御質問ですが、テレワークの対象者につきましては、テレ ワークが推奨されている都心で働く方、また市内在勤の方、また仕事で本市を訪れた方になる と想定しております。 続きまして、テレワーク都市が成立する条件は、圏央道、空港等の交通利便性、空き家、空 き地の有無だけで十分であると考えているのかとの御質問ですが、テレワーカーのニーズを的 確に捉えることが今後必要であると考えております。以上です。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 (都市建設部長 渡辺修一君登壇) ○都市建設部長(渡辺修一君) 都市建設部所管に関わります御質問に御答弁いたします。 茂原市広報9月1日号「市長が行く」についての御質問で、一宮川水系の河川改修計画が完 成すれば、水害リスクはなくなると理解してよいのかとの御質問ですが、水害リスクは大幅に 軽減できるものと考えております。以上でございます。 ○副議長(前田正志君) 再質問ありますか。大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) それでは、順を追って、再質問をさせていただきます。 まず、都心部を避けた地方での生活とは、混雑する通勤環境を避ける、また職場内での密を 避けるという意味と捉えてよろしいのか。また、地方での生活への関心の高まりとはどのよう な生活パターンを意識しているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) テレワーカーが望むスタイルは多種多様と考えております
    が、そのように捉えてもよろしいかと思います。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 何か今の御答弁では答えになっていないような気持ちもいたします。 それに、地方での生活への関心の高まりとはどのような生活パターンを意識しているのかとも お尋ねしたのですが、お答えいただけていないようです。以下、しっかり御答弁をお願いした いと思います。 再質問、よろしいでしょうか。 ○副議長(前田正志君) どうぞ。 ○6番(大柿恵司君) 茂原市における豊かな自然環境とはどういうもので、どう生かしてい - 97 - こうと考えているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 本市は、田園や里山の風景など、豊かな自然環境が残され ており、年間を通じて温暖で過ごしやすい環境が魅力になると考えております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 里山の景観というならば、それこそ長柄町や長南町、睦沢町のほうが、 私が言うのもなんですけど、よっぽど里山の景観に恵まれていると思います。年間を通じて温 暖で過ごしやすいという表現を使うならば、千葉県ならどこでも温暖で過ごしやすいのではな いでしょうか。もうそういった昔のいろいろな計画の最初の書き出しにあるような表現は、そ ろそろやめてもいいんじゃないかと思っております。 そこで、茂原市の自然環境に恵まれているというならば、既に流入人口が増えていてもよい と思われますが、そうならないのはなぜなのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 社会増減の過去5年間の合計はプラスとなっておりますが、 少子化による自然減により、人口が減少しております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 社会増となった最大の要因は何でしょうか。本市の里山の景観、豊か な自然環境が寄与しているとおっしゃっているのでしょうか。具体的に説明をお願いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 社会移動の個々の要因は分かりかねますが、茂原市の社会 増減は、市内製造業従業員数の変化に大きく影響を受け、その従業員数と同様に推移している と分析しております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) このプロジェクトは、コロナ禍の今、これを機会に新たに都心から人 を呼び寄せ、移住定住を促進させるという狙いであってのことなのか、改めてお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) そうした考えも含まれております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) ということは、ほかにも考えがあろうかと思うんですが、それ以外の 狙いにはどのようなものがあるのかお伺いします。 - 98 - ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 先ほども申し上げましたが、本市を訪れる人が増え、関係 人口の拡大により、雇用の創出や地域の活性化が図られることも期待しているところです。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 本市を訪れる人が増え、関係人口が拡大するという理屈を具体的に示 してほしいと思います。また、どのような雇用の場が市内に生まれると考えているのかお伺い いたします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 雇用が生まれるという可能性に期待しているところです。
    ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) テレワークによる関係人口が増え、それをきっかけとして ○6番(大柿恵司君) 関係人口ということですけども、もう一度お伺いします。本市を訪れ る人は、何の目的で訪れる人だと定義するのか。関係人口とはどのような関係人口なのか。ま た、どのような雇用が生まれる可能性があるのか教えていただきたいと思います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 関係人口とは、地域と多様に関わる人々を指す言葉と定義 されております。本市を訪れる人々の目的は多種多様でありますが、本市へ来たことをきっか けに、その中で可能性として例を挙げさせていただければ、例えば場所としては、コワーキン グスペースであるとかシェアオフィス、そういった場所で人と人との交流が生まれて、そこを きっかけとして企業や事業拡大につなげて、そして雇用が生まれること等に期待しております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 今のお答えですと、テレワーク、そういったものが進んでいけば、そ こで関係人口が発生して増えていくというお答えだったかと、一応、一応この場では捉えさせ ていただきます。 テレワークに関わる取組について、テレワーク運営事業者を訪問したとのことでありますが、 訪問先はサテライトオフィス等を運営事業展開している会社なのか。また、茂原市はサテライ トオフィスを幾つも誘致したいと考えているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 先ほど申し上げたとおり、テレワーク運営事業者を訪問い たしました。また、サテライトオフィスについては、社会のニーズに沿った整備が進むことを - 99 - 期待しております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 既存のサテライトオフィスに使えるようなところというのはあまりな くて、例えばそごうのラーメン屋のこっち側とか、あとは使わなくなった学校とかかもしれま せんけども、社会のニーズが沿った整備が進むことを期待するとは、市として積極的に働きか けて、当該プロジェクトの事業展開を図ろうとするのではなく、待ちの姿勢で臨むということ なのか、お伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 事業展開を図ろうとして、現在、情報収集や意見交換を始 めたところです。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 決して待ちの姿勢ではないということで捉えていいですね。 このプロジェクトを進めるに際し、既に金融機関など、シンクタンクへコンサル委託を行っ ているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) まだ情報収集の段階ですので、委託は行っておりません。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 茂原市役所にはテレワークに関する経験や知識を有する職員がいます でしょうか、お伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) テレワークに関する経験や特別に知識を有する職員はおり ません。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 以前、誰かの質問で、職員の研修の機会を増やして、予算も多くして あげてほしいという要望もありましたけども、こういった茂原の明暗を占っていくようなお勉 強には、ぜひ研修の機会を与えてあげていただきたいと思います。その人の働き具合によって、 茂原市の未来が変わっていく可能性が大いにあると思いますので、ぜひともよろしくお願いい たします。
    ○副議長(前田正志君) 要望でよろしいですか。 ○6番(大柿恵司君) はい。それは要望ね。 - 100 - ○副議長(前田正志君) はい。続けてください。 ○6番(大柿恵司君) 本質問の答弁に、先ほどワーケーションという言葉が出てきましたの で、再質問させていただきます。 ワーケーションを推奨するにあたり、広域的な要素が必要だと思われますが、茂原市だけの 資産、資源で完結すると考えているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) これまでの情報収集、協議の中でも、広域的な要素につい ての話も出ておりますので、今後ともどのようなニーズがあるか、情報収集を進めてまいりま す。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) ゴルフばかりじゃありませんけども、いろいろネットワークを組んで やっていったほうが、この地域の魅力になるんじゃないかとは思っておりますので、近隣の町 村と意見交流、交換して、しかも仲よくやっていただきたいと思います。 テレワーカーを受け入れる際に、本市での宿泊施設、研修所、ワーキングスペースなどをど のように確保しようと考えているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 現在、いろいろな可能性含めて、まだ情報収集の段階でご ざいます。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) もう3か月近くたっていますので、広報を見てからね。どんどこやっ ていかないと、ほかの他県とか市町村に先を越されていくんじゃないのかという心配を私は持 っております。長期滞在するようなテレワーカーに対し、観光だけでなく、その土地ならでは の体験をしてもらうこともワーケーションの魅力とされています。市としてどのようなメニュ ーを整備しようと考えているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 本市の歴史であるとか伝統文化等から、市外の方々に体験 につながるものを改めて洗い出すとともに、テレワーカーのニーズを的確に捉えることが必要 であると考えております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) そういう洗い出しとか、今まで観光に関した市民ワークショップとか、 - 101 - いろいろな機会、今まであったと思うんですけども、そういったものを生かせば、早く、手っ 取り早くそういった情報になるんじゃないかと思うんですけども、ぜひそういったものを再利 用、言わば本来の目的に使っていただきたいと思いますし、そうじゃないともったいないと思 いますので、よろしくお願いいたします。 ワーケーションを取り入れている自治体は、多くは有名な観光地です。もう誰でも行きたく なるような観光地がワーケーションをやっているんですよね。ワーケーションでネットで調べ れば、もう北海道だろうが京都だろうがどこだろうが、そういったところが出てきます。茂原 市はその競争に挑戦していくという考えを持っているということでよろしいのか、お伺いしま す。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 本市も様々な可能性含め、調査研究してまいります。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 茂原市をロケ地の聖地と標榜するのならば、茂原駅前に建設中のイオ ンに対し、内部に映画館の建設などを要望しているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 要望はしておりません。
    ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 茂原市よりも人口の少ない銚子にはイオンがありますけども、イオン の中には映画館があります。多様なバケーションのメニューを用意しないで、ワーケーション が成り立つとお思いなのでしょうか。やはりワーケーションですから、お楽しみ、歴史とかそ ういったものばかりじゃなくて、ぱっと面白いものとか簡単に面白いものというのもやっぱり 用意しないと、なかなか難しいんじゃないかと思っております。 さて、先ほど河川改修のお話がありましたが、河川改修工事は、早くて1期5年、2期完了 まで10年かかるとされていますが、テレワーク都市構想について、市長の在任期間内にまとめ ることができるとお考えなのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) まだ情報収集の段階でございます。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 本年9月に森田千葉県知事が水害被災地視察をした際に、市としてど のような要望をしたのか。長柄町、長南町の要望内容も併せて、よろしければ教えてください。 - 102 - ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 早急な治水対策の実施を要望したところでございます。また、 長柄町、長南町からは、上流域の早期整備についての要望が上げられたところでございます。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 千葉日報の記事には、詳細に書かれていませんでしたが、その場で茂 原市長が熱意を訴えるかのようなお話の仕方をなさっていましたと書かれてありましたけども、 どういった状況だったのか、よろしければ教えてください。 ○副議長(前田正志君) 都市建設部長 渡辺修一君。 う、早急な治水対策の実施を要望したところでございます。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○都市建設部長(渡辺修一君) 市民に目に見えるような形で市民の安全安心が確保できるよ ○6番(大柿恵司君) このテレワーク都市について、今がチャンスとおっしゃりながら、あ まりスピード感が感じられません。何か調査中ばかりですね。これは日本中の都市と競争して いくわけですし、千葉県でも圏央道沿いの市町村とも競争していくのに、何かゆっくりしてい る感じがするんですけども、こういうことでよろしいのか、お聞かせください。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 今、様々な可能性含め、検討を始めているところですけど、 積極的に検討しています。 ○副議長(前田正志君) さらに再質問ありますか。大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) ぜひ選択と集中ということで、集中してやっていただけましたら、こ の「市長が行く」を読んだ市民の皆様もお喜びになるんじゃないかと思います。 再質問を続けます。 今後廃校予定となっている校舎などは、サテライトオフィスや宿泊及び研修施設などに改修 して、再利用するという考えはありますでしょうか。そういう考えでよろしいですか、伺いま す。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) サウンディング調査を実施して、事業者のニーズを把握し てまいります。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) これは自宅においてパソコンで仕事をするというのもあるでしょうけ - 103 - ども、やはり本格的に仕事をすると、この地域の人がみんな集まって、会社が東京にあっても 集まって仕事をするとか、そこにコピーの機械があるとか、そういったのがないと、本格的な 地方での仕事というか、それができなくて、そういうのを整備した部屋を用意しなくちゃいけ ないわけですけども、そういう意味でサテライトオフィスというのがどうしても必要で、それ
    をその会社が用意するのか、それとも茂原市でそういうのを用意するのかというのがあると思 いますので、両面から研究していただきたいと思います。 ○副議長(前田正志君) 大柿議員に申し上げます。書類でマイクが塞がれたようですので、 マイクの前の書類をどけていただいてお話を続けてください。 ○6番(大柿恵司君) すみません。空き家の定義にもよりますけども、テレワーク・シテ ィ・プロジェクトとして空き家をどのように活用しようと考えているのか、その手法を具体的 に伺います。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 空き家利用につきましては、これは重要なポイントである と考えておりますので、検討してまいります。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 先ほど空き家が2750戸ぐらいあるというお話で、前回か前々回、向後 議員が質問したときに、空き家バンクには5件か6件しか登録していませんよという話があっ て、別に空き家バンク登録しなくても、これは利活用できるということであれば、何ら心配あ りませんけども、空き家バンクという政策も茂原市にとって重要であるならば、併せて頑張っ て進めていただきたいと思います。 テレワークは今後どのような業界、職種に普及していくと考え、市内にどれほどの需要があ ると想定しているのかお伺いします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) 特定の業界や職種に関わらず、テレワークは今後普及して いくものと考えております。市内の需要については、情報収集を始めております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 「日本中の地方都市が人口減に直面している。抜本的な打開策を講じ ているところはない。今がチャンス、茂原市に劇的な変化をもたらす」という、こういうすご い夢のある、勇ましいことが書いてあって、でも千葉県中というよりも、日本中のテレワーク の全国のトップを走ろうという意気込みはあまり考えられなくて、最後尾にはなりたくないみ - 104 - たいな感じ程度でと言ったら失礼ですけども、やはり全国のトップとは言わないまでも、20番 ぐらいに入るように頑張っていただきたいと思います。これは要望です。すみません。 それと、本市は、何かといえば、成田、羽田空港に1時間、圏央道にインターが2つ、2つ 半か、引き合いに出されます。交通利便性がよくて、空き家、空き地があれば、圏央道沿いの 都市であれば、どこでも同じじゃないのかと思っておりますけども、それこそ長生グリーンラ インが開通すれば、長南町とか睦沢とか、サーフィンのできる一宮町でも、同じ条件であって、 場合によっては、朝のうちにサーフィンやって、昼から仕事をするとか、そういった意味では すごく魅力があるんじゃないかと思いますけども、これらについて茂原市の見解をお聞かせく ○企画財政部長(麻生新太郎君) 圏央道沿いに限らず、今後どこの都市においても、テレワ ださい。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ーク都市になる可能性は秘めていると思っております。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 今、どこの都市においても可能性があるということで、何か話の出だ しは、茂原がすごく恵まれているよというような出だしだったんじゃないかと思うんですけど も、それでも、どこの都市でも可能性があるという説明を今受けましたけども、茂原市に劇的 な変化を起こさせる可能性があるとおっしゃっているので、どこで差別化を図ろうとしている のか知りたいところです。ぜひ、これは質問の答弁で用意していないかもしれませんが、もし も分かれば。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 ○企画財政部長(麻生新太郎君) どこの都市でも可能性は当然秘めていると思っております が、茂原市としてはその利便性を生かして事業をやると、推進していくと、その意識でござい ます。以上です。
    ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) 圏央道沿い、それこそ睦沢、長南も同じよという話の中で、頑張るよ ということですので、本気になって頑張ってほしいと思いますので、よろしくお願いします。 最後の質問になります。本プロジェクトは、それこそスピードが命だと思います。行政一丸 となって、市長の在任期間中に目鼻をつける、成果を上げると理解してよろしいのかお伺いい たします。 ○副議長(前田正志君) 企画財政部長 麻生新太郎君。 - 105 - ○企画財政部長(麻生新太郎君) 市長も日頃からスピードが大事だと言っておりますので、 積極的に取り組んでまいりたいと思います。 ○副議長(前田正志君) 大柿恵司議員。 ○6番(大柿恵司君) コメントで終わりになります。 ○副議長(前田正志君) はい、どうぞ。 ○6番(大柿恵司君) まだ調査に取っかかったばかりですよという説明ばかりでしたけども、 ぜひもうちょっと勢いが感じられるように頑張っていただいて、早々にまた市の広報「市長が 行く」に、続編でこうなりますよというのを書いていただけましたら、市民はすごく喜ぶんじ ゃないかと思いますので、市長さん、どうぞよろしくお願いいたします。 御答弁たくさんありがとうございました。これで私の一般質問は終わります。議場においで の皆様、インターネット中継を御覧になっている皆様、御清聴どうもありがとうございました。 どうもありがとうございました。 ○副議長(前田正志君) 以上で、大柿恵司議員の一般質問を終わります。 ☆ ☆ これをもちまして、本日の議事日程は終了いたしました。 明日は午前10時から本会議を開き、一般質問を続行します。 本日は、以上で散会します。御苦労さまでした。 午後4時22分 散会 ○本日の会議要綱 1.一般質問 1.平ゆき子議員の一般質問並びに当局の答弁 ① 新型コロナ対策について ② 公共交通について ③ 水害対策について ④ 高齢者支援について 2.常泉健一議員の一般質問並びに当局の答弁 ① 学校再編問題について ② 道の駅構想について 3.はつたに幸一議員の一般質問並びに当局の答弁 ① 茂原市民の生活について - 106 - ② 茂原市の人口増への取り組みについて ③ 茂原市の産業について 4.山田広宣議員の一般質問並びに当局の答弁 ① 令和3年度予算編成について ② 行財政改革について ③ 地方創生、人口政策について ④ デジタル化について 5.大柿恵司議員の一般質問並びに当局の答弁 ① 茂原市広報9月1日号「市長が行く」について - 107 - ○出 席 議 員
    議 長 ますだ よしお 君 副議長 前 田 正 志 君 1番 飯 尾 暁 君 2番 西ケ谷 正 士 君 3番 石 毛 隆 夫 君 4番 岡 沢 与志隆 君 5番 平 ゆき子 君 6番 大 柿 恵 司 君 7番 向 後 研 二 君 8番 杉 浦 康 一 君 9番 はつたに 幸 一 君 10番 小久保 ともこ 君 11番 田 畑 毅 君 12番 山 田 広 宣 君 14番 金 坂 道 人 君 15番 中 山 和 夫 君 16番 山 田 きよし 君 17番 鈴 木 敏 文 君 19番 三 橋 弘 明 君 20番 竹 本 正 明 君 21番 常 泉 健 一 君 22番 市 原 健 二 君 ☆ ☆ ○欠 席 議 員 な し ☆ ☆ - 108 - ○出席説明員 市 教 長 田 中 豊 彦 君 市 長 豊 田 正 斗 君 育 長 内 田 達 也 君 事 中 村 光 一 君 副 理 総 務 部 長 山 田 隆 二 君 企 画 財 政 部 長 麻 生 新太郎 君 市 民 部 長 久 我 健 司 君 福 祉 部 長 関 屋 典 君 経 済 環 境 部 長 飯 尾 克 彦 君 都 市 建 設 部 長 渡 辺 修 一 君 教 育 部 長 岩 瀬 裕 之 君 田 中 正 人 君 中 村 一 之 君 地 引 加代子 君 花 沢 春 雄 君 山 本 茂 樹 君 白 井 高 君 髙 橋 啓 一 君 総 務 部 次 長 (総務課長事務取扱) 市 民 部 次 長 (生活課長事務取扱) 経 済 環 境 部 次 長 (商工観光課長事務取扱) 都 市 建 設 部 次 長 (建築課長事務取扱) 佐久間 尉 介 君
    職 員 課 長 平 井 仁 君 木 島 成 浩 君 企 画 財 政 部 次 長 (企画政策課長事務取扱) 福 祉 部 次 長 (社会福祉課長事務取扱) 都 市 建 設 部 次 長 (土木建設課長事務取扱) 教 育 部 次 長 (教育総務課長事務取扱) 財 政 課 長 ☆ ☆ ○出席事務局職員 事 務 局 長 内 山 千 里 局 長 補 佐 鶴 岡 隆 之 議 事 係 長 金 坂 賢 - 109 - ...